地味な成長( 2005.07.01 )
<結局こうなるんですよね>
入念な調査の上、必要なパーツを集め、決戦の準備は整った。後は重い腰を上げて、我がベンリィのエンジンを完全にバラバラにするだけなのだ。完全にバラバラに…。重い。なんともこの響きが、重い!重すぎる!口に出せば一言の「ミッション交換」だが、工数は計り知れないのだ。誰か一緒にやらない?(弱) そんな呼びかけに答えてくれた勇士が二名、ヘルプに来てくれた。コレで作業効率は3倍。(理論値) 走り出したらもう誰も止められない蟲のごとく、実際にやり始めれば作業は早い。3人がかりの作業なら当然である。バラバラになるまで数十分。よし。そんじゃミッションをコイツに…と、6vモンキーミッションにスペクラ用カウンターシャフトを組み、キックギアも組み替えて、いざクランクケースに入れようとする。カポッ。えいっ。アレ?そうなのである。どうやっても隙間が出来る。おいおい、同じモンキーのパーツじゃんかよ。反抗するなよコノヤロウ。そんなツブヤキにも全く動じず、ケースはピチっと閉まらない。なんだよオイこれどうなってんの!? 多少パニくるが、3人の知恵をもってしてもケースは閉じなかった…。よくよく観察してみると、ミッションの各シャフトの面取りしてある部分が、ベアリングにハマる際に引っ掛かるのだ。その面はなんだか微妙にギザギザしてるので、そこんところをちょっと削って…って削れるワケがない!ミッションがそんな簡単に削れるわけがなかろう。(確か焼きが入ってるんだよね) そんなわけで、面を整える程度の抵抗を計ってみたものの、結局どうにもならず時間だけが過ぎていった…。日も落ち始める。諦めるか…? 誰もが考えていた答えがそこにあった…。このまま組めないんじゃ、走ることはおろか、コレだけのパーツを放置することになる。それは非常に頂けない。うぬぬ。というわけで、結局元の5速ミッションを組みなおすことにした…。ちょ、超意味ねぇ!! いや、そうじゃない、しっかりオーバーホールして異常が見られなかったという収穫はあったはずだ。(無理やり理由付け) 今まで組んであっただけあってあっさり入る5速ミッション。この戦いは結局元サヤに収まったのであった。
<結果オーライ>
というわけで、とことん5速ミッションと仲良くしていこうじゃないの!! って、半ばキレ気味に5速ミッションとの交際を続けていくことにした。発進時のクラッチミートに伴う騒音は、いつになっても慣れないものだが、これはもう分かってもらうしかない。(誰も分かっちゃくれないが…) こっちだって精一杯なんですっ!(自己中) 先のO/Hは結局消耗品交換しただけの、純粋なO/Hになってしまったわけだが、エンジンの調子はすこぶる好調で、何度か山や谷を快適に走り回ることが出来ていた。やっぱりバイクは乗ってナンボ。速いよこのバイク。(笑)
<振り出しに戻って>
随分前に、走る・曲がる・止まるを再考しようと言って始めた、今回の一連のカスタム。とりあえず「走る」の面では、自分が乗れるならまぁいいでしょうという妥協点を見つけたところで、次は「曲がる」及び「止まる」について考えていきたい。「曲がる」については、足回りのカスタムの見直しが重点的になってくるだろうが、そもそもそんなに選択肢がないので、どうしていいかイマイチぱっと思い浮かばない。前後とも社外品で固めているものの、特にコンセプトや方向性を考えてチョイスしたパーツではないので、トータル的には性能アップしてるんだろうけど、バランス的にはちょっとチグハグだよねぇ…?な感じは否めない。そうは言いつつも、これからアップグレードを考えるなら、金に物を言わせて高価なパーツを組むくらいしか選択肢はないんじゃないだろうか…。確かに高価な足回りパーツはその違いが歴然と分かるほどの違いがある。こればっかりは工夫や理屈ではどうしようもない。やっぱり世の中、金なのか…? 冷たく、悲しい現実を目の当たりにして、そんなんじゃないよと必死に訴える涙目の私。って、何の話ですか。(笑) こうして悶々とした日々が過ぎていくのだった。
<発見は突然に>
口には出さねど、心のうちに秘めた小さな炎は、燻り続けていた…。その燻りようといったら、目に入るすべての足回りを観察してしまうほどなのだ。お。あの子、美脚やねぇ。(違)
そんな折、ミーティングを企画してみた。いつも周りに催促されてやっとこ企画するような、億劫気味な理由には、自分のマシンが前と変わっていないという、モチベーションの低下が原因かもしれない。しかし、いざ集まってみるとやはり楽しいし、刺激を受けるので、久々に企画して集合をかけてみることにした。衝撃の出会い(大げさ)は、なんとそこで待ち構えていたのだ…!いつものように一人ずつ撮影&取材していると、常連の某氏のリア周りに衝撃を受けた。ソコには2.15リムという、ノーマルからは想像もつかない極太のリムが組まれている。なんでもハブはそのままベンリィのものを使い、リムだけ換えたという。スポークは当然張替えが必要だが、その姿は、まさに圧巻!! これこそ、「曲がる」に必要なモノではないか!! 出会いは突然やってくる。某氏に詳細を尋ね、是非その足回りを手に入れたいのですが…との相談に快く乗って下さり、そそくさと話がまとまり、部品集めが始まったのであった。これだからミーティングはやめられない。実際に見て、聞いて、触って感じる他の方々のカスタムは、ネットや書籍からは得られないものが沢山あるのだ。(それとなく宣伝)
<動き出したら早いんです>
某氏の協力の下、必要な部品をリストアップ。といっても、現状のハブを使うので、今のリアタイヤを分解して使えばいいのだが、やっぱりホラ、いざって時のための保証というか、代替部品は確保しておきたい。ってのが正直なところ。こうやって、パーツがじゃんじゃん山積みなっていくんだよね…。いやいや、ウチはまだ比較的静かなほうです。(多分) というわけで、中古パーツといえばヤフオク!! 多角的に検索をかけると、ありましたよ、バリ物のCL50用リアタイヤ。普通に「ベンリィ」や「CD50」でヒットしないタイトルが付いていると、競争率が下がって嬉しい。(商品説明にマッチ!!) 今回は純正物だけに、競り合うようなことはなかったけどね。送料込みで3000円チョイという破格、モノは、光輝くバリ物とあれば即決してよって頼んで即決。2日後には玄関にありました。リムのほうは、某氏の手持ちを譲って下さるとのことでそのお言葉に甘え(感謝!!)、早速CL50リアタイヤをもって某氏邸にお邪魔し、正味2時間で組み上げたのだった。今回はスポークばらして組みなおしたわけだが、コレは結構な重労働。高速回転するパーツである以上、振れや曲がりがあってはいけない。ある程度組んでからの微調整が、中々しんどかった。バイク屋に聞いてみても、コレばっかりは手作業しかないらしい。でも原付の場合、バランス取りは基本的にしないとのこと。150km/h以上出るバイクに対しては必要になってくるという。ん。目視で問題ないかな?ってレベルにまで調整出来ていれば、問題ないようだね。ちなみにタイヤはTT900。こんなハイグリップタイヤは必要ないんだけど、某氏の在庫リストにあったので譲って頂いた。このすべてに心から感謝しております。
<ここまでくれば…>
組みあがったリアタイヤを車体に取り付けるのは、チャリンコのパンク修理より簡単な作業。(多分) 厳密にはスプロケやらなんやらと外すものが結構あって、正味30分程であった。何も問題なく組み付け完了。おお。迫力あるなぁ。ちょこっと乗ってみても何も違和感は感じない。タイヤが新しいので倒しこむことはまだ出来ないが、この太さから言って、相当寝かすことが出来そうだ…。ヤバイ。楽しみ。ちょっと気になってたスイングアームのグラグラも、ワッシャをかますとOKだよって情報を元に適当なワッシャを入れてみたらバッチリ!! 完璧なリア周りの完成である!!
それから…もう言われなくても分かってるよ。って、言われれば、そう、ソレしかないよ!! 巷にあふれるブレーキ強化、ディスク化!! コレもね、多方面からパーツを集めつつ、実は作業が進んでいたりするのだ。現状を把握した上で、どれが一番いい選択なのか…それはやってみないとわからないのだが、世の中にこれだけあるバイクの中で、近いものがないハズがない!! という、いい加減なプラス思考によって、今、まさにそれが具現化しようとしている。ふふふ。これでついに心にブレーキとか、あたしはドラム派なんていう、抽象的なこだわりは捨てて、いつでもカツンとディスクでしょ!!と胸を張っていえるカスタマー(客じゃないよ)の一人になりたいと思う。時は来た!! 次回は、ついに苦悩のディスク化について、書いてみたいと思う。
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