2010 四国・中国ツーリング記
<七日目>

( 2010年 5月 5日 (水))

■ 帰路に就く前に
 いよいよ最終日。今回の旅も今夜には自宅で過ごすことになろう。1週間走り回ったにしては、あっという間だった気がする。

 起床は7時半頃。前夜の酒が少し残っていたが、気にするほどではなかった。友人は仕事の為、既にホテルを離れているので、誰に挨拶するでもなくホテルを後にすることになる。

 スーパーホテルはどこも朝食が無料のようだが、高松での朝食よりマシであった。味は無料の域を出ないが、普通に食べられるレベルならば助かる人も多いだろう。適当にパンとサラダ、コーヒーで軽く済ませ、荷物をまとめて外に出る。

 出発は8時半くらい。ここまで奈良に近い場所にいるなら、奈良公園くらいは軽く見てこれる。走り出して10分後には、奈良公園の敷地内にいた。警備員に話を伺い、ちょっと停められるところに駐車して、徒歩圏内での観光をすることにする。


公園内に停められるスペースがあった
 奈良なんていつ振りだろう。恐らく中学の修学旅行以来なんじゃないかというくらい久しい。あの頃は、京都と奈良の区別も付いていないような感覚だったし、何より当時の子供目線とは変化しているに違いない。そんな気持ちでまずは東大寺を見に行くことにする。

■ 最後の観光
 上着を脱いで軽装になり、そそくさと歩き出す。観光案内図を見て、まっすぐ東大寺へ。のんびりゆっくり、というわけにはいかないのが悲しいところだが、なぁに、一回りくらいは出来るからね。

 それにしても、鹿が凄い。至る所にいるし人に慣れ過ぎている。鹿せんべいなど持とうものなら、群れで追われるからね。(数頭に追われて逃げてる人がいた(笑)) だからこその、こんな撮影も可能。カメラを向けても全く逃げようとしない。(被写体までの距離1m)


図々しい鹿たち
見ての通り、案外毛深いっぽいぜ(笑)
 まずは有名な南大門に向かう。向かうというか、東大寺に向かうと必ず通るのでみることになるんだけど。別にこれはこれでアリなんじゃないっていうね。柱の中にいる金剛力士みたいなのが、なんとも迫力があった。


これらの出店はいつでも出てるのかな?
 本殿に向かう。参観料は500円。お財布に優しいなと思ったのは自分だけだろうか。本殿は相変わらずの迫力。よくみるのでどの記憶か定かじゃないが、確かに見たことはある建物だった。やっぱり大きくて迫力あるよね。


皆さんもご存知でしょ?
 昔ながらによく作ったよね。今はこういう建物を作ることって少ないと思うんだけど、昔の人がその当時の技術でこれを完成させたんだから驚かされる。さてさて、んじゃお目当ての大仏はどんなかな?

 こちらもまぁいつみても圧倒させられるというか、そんなに何度も見に来てないけど、感嘆の声が出るよね。

正面から見るとやっぱりド迫力

よく見るカットはこの角度かな?
 鼻の穴に頭を突っ込むとか何とかって話もあったような気がするが、それはまた今度と言うことで。うん、久々に見た大仏は、やっぱりデカかった。とだけ言っておこう。こんなもんだったよね。うんうん。

 その後は、フラっと見て回れる寺院としては二月堂ってのがあるらしいね? ちょっと上り坂になるがそこまで行ってみよう。やはり今日も天気が良くて暑いくらい。ゆっくり歩いているものの、ジワリと汗が出てくる。

 あまりこの辺の事情に詳しくないのでなんともいえないが、これはこれで立派だった。二月堂ってことは三月も四月もあったりして、寺だらけ、なんだけど、これが一番立派だよってスタンスらしいね。タクシーの運ちゃんも案外色々知ってたりして、観光客に色々説明してたよ。


二月堂。手前の美女は無関係(笑)
 狭い路地を下っていくと、「正倉院」の看板を発見。んじゃそれも見てきますか。と敷地の回りをグルッと一周するも入り口がない! 入り口っぽいところには、開門時期が書かれてる…。んー、コレって、年に数回しか公開されない国宝のことだったっけ?(笑) 平等院鳳凰堂と間違えていたっぽい! というわけで、無駄にグルッと歩いて疲れただけだった。

 さて、1時間ほどの観光したわけだが、他の寺はバイクで移動しないといけないようだ。順繰り回りたいが、今日は結構な距離を走って帰らなければならない。そう考えると…この辺でおしまいにしておくかな。ついでに見に来た割には、ソコソコ見れて良かった。

■ いざ、帰路へ
 奈良市街のセルフスタンドで給油。さぁ、帰るとするか!!

 R24を北上し、京奈自動車道へ。時間を稼ぐ時は積極的に有料道路を使う。まぁETC割引があるので案外安いもんなんだよね。

 暫く走って、京滋バイパスに入る。ここから高速道路がスタート。横浜町田ICまで降りなければ1000円となる区間の始まりだ。

 高速道路は特筆することもなく快適に流れていた。瀬田東Jctで名神高速に乗り、草津Jctで新名神高速に乗り換える。そこから先は亀山Jctで伊勢湾岸道路につながり、豊田Jctで東名へと進んでいく。

 ところで、満族バーは、幾らか絞りがキツイので長距離をこなすと右手が痛くなりやすい。何気に往路でも、関西に入ったあたりで若干痛くなっていた。そこで、車検の時に試しに手前に倒してみると思いのほか楽なポジションになったことを思い出し、手前に倒してみると、やっぱり楽になる。おし、帰りはこのポジションで走ることにしよう!

 ハンドルポジションのせいか、かなり楽になったので110km/hペースで走っても苦ではなくなってきた。その調子でどんどん距離を稼ぎ、刈谷PA、富士川SAの二箇所のみの休憩&給油で帰って来ることが出来た。やっぱりロング仕様としては、楽な姿勢に限るよね。

 帰り道は特に何かを見ることもなく、ひたすら高速移動を続けてきた為、画像はなし。往路で見かけたFLTRが富士川SAに居たのは、ちょっと驚いた。他にも関東ナンバーのチョッパーを沢山見かけたが、恐らく阿蘇チョッパーに行った面々であろう。

 沼津を過ぎたあたりからは走りなれたルート。ようやく帰って来たという実感が沸く。一週間の旅が終わる瞬間だね。

■ 無事に帰宅!
 横浜町田ICで降りてからは保土ヶ谷バイパス、環状二号。いつもの走りなれた道。見慣れたナンバーの車。いつもの景色。帰って来た。無事に戻ってくることが出来た。

 結局自宅に着いたのは17時半くらい。1週間走り続けたスポーツスターも、心なしかちょっと疲れたように見える。ノントラブルでよく頑張ってくれたよね。高速走行が続いたので負担はそれなりにあっただろうけど、不具合は一切発生せず、無事に走りきってくれた。本日の走行距離は514km。トータルすると2,639km。動いてたのは実質6日間なので、日に400km以上走ったことになる。

 今回の旅の総評は後日またまとめるとして、この旅を通して知ったのは、関西は案外近いってこと。名古屋以西の土地勘がないので、随分遠いイメージだったが、琵琶湖周辺も割と近いんだなぁ〜というのが感じたところだった。え? 既に距離感欠乏症の症状が出てるって? 確かにそうかもしれない。著しくおかしな感覚になっている(笑) でも、この旅のお陰で、距離感もそうだけど、実現可能なプランニングも大体掴めた気がする。大型連休があれば、どこへだって行ける。そんな気になれるのも、この度の経験によるものだろう。

 同行してくださった方々、この度は本当にお世話になりました。楽しい時間をどうもありがとうございました。また機会があれば是非ご一緒したい。その時はまた、みんなで笑いあって楽しく色んな思い出を作りたいね。お疲れ様!!



▼ 本日の走行距離:514km(給油3回)
▼ 今回の総走行距離:約2,639km
▼ 本日の一言:関西って案外近いかもしれない(笑)




■ 色々まとめ
 ● 今回の旅で学んだこと
  • 早寝早起きが鉄則(遅く起きると距離が延びない&時間に追われる)
  • サドルバッグは大変便利だがバンクのことを考えて取付けよう
  • 飲み物を炎天下にさらすと二日でダメになる
  • 随所にビジホを入れると行程がかなり楽(充電に困る場面はなかった)
  • 何でもダメ元で連絡してみるとOKなことも多い(要予約でも入れたり)
  • ハンドルポジションは無理のない姿勢に限る
  • 出発時、荷物の点検は必ず行う(合羽の袋を飛ばして紛失)
  • 大人数なら、ゆとりの計画を(どうやっても機動力が落ちる)
  • 眠い時は無理せず休憩を入れる
  • タンクバッグは便利だが夜は全く役に立たない(見えないし)
  • iPhoneなどの画面系の地図は夜だとかなり有効
  • 高速道路の給油スポットは50km毎が目安
  • お土産は配送を利用
  • 山間部、大都市部に入る前には給油を
  • 有料道路の時短力をなめてはいけない(急ぐときは有料に限る)


旅程概略
日程距離天気主な観光地宿泊地
一日目696km快晴
(通り雨あり)
富士川SA
浜名湖SA
御在所SA
大津SA
西宮名塩SA
淡路SA
明石大橋
鳴門大橋
高松市街
スーパーホテル高松・田町
(一泊朝食無料 4,480円)
高松市街の居酒屋
ニ日目278km快晴讃岐うどん
大歩危・小歩危
かずら橋
広域農道
黒潮ライン
桂浜
龍馬像
加田キャンプ場
(なぜか無料)
真打屋(うどん)
三日目205km快晴沈下橋
四国カルスト
森林後編キャンプ場
(無料)
道の駅(脱藩定食)
四日目356km快晴道後温泉
しまなみ海道
原爆ドーム
宮島
お好み村
いとこ宅お好み村
五日目0km快晴謎の牧場
津和野城下町
稲荷神社
いとこ宅地元の定食屋
六日目590km快晴出雲大社
宍道湖
龍見台
鳥取砂丘
奈良市街
スーパーホテル新大宮
(一泊朝食無料5,200円)
奈良市街
七日目514km快晴奈良公園
東大寺
大仏
二月堂
刈谷PA
富士川SA
自宅SAで適当に
合計2,639km


燃料費
給油回数約19回
平均燃費約22km/l
消費燃料(理論値)120.0リットル
燃料費(理論値)16,800円


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