6時に起床。7時からの朝食を6時半に早めてもらったので、朝食までに簡単に片付けておく。デジカメは内部が結露しているもののなんとか正常動作するレベルにまで復活。今日はまたメインのカメラに頑張って頂くことにする。濡れていた品々は全て乾き、スッキリして今日を迎えることが出来そうだ。
目玉焼きに納豆、簡単な煮物と漬物という典型的な朝ごはんを流し込んだら、そそくさと支度をして宿を後にする。この宿、1泊2食付で5250円であった。快適+フル充電できたと思えば、この出費は妥当だったかもしれない。
さてと。今日は延々東に向かい、網走辺りまで走る予定。あわよくば屈斜路湖でテントが設営出来れば、明日以降、そこを拠点に動きやすくなるかな?と狙っていたが、結構な距離があるのと天気予報が不安定なので、定住キャンプは多少リスキーな気もする。まぁその辺は夕方になったら考えよう。この辺の気楽さが一人旅の醍醐味である。醍醐味つーか勝手なだけだよね。(笑)
前日の雨のせいもあり路面は濡れている。雨は降らない(曇りの予報)との情報を鵜呑みにして合羽は着ないで出発してみる。いきなり雨が降り出しても、スクーターならではの耐雨性ですぐずぶ濡れになることはないからね。
それっと走り出す。まずはR238を延々南下。まずはここから比較的近いクッチャロ湖を見に行くことにしよう。
昨日に引き続きグレーな空模様
暫く走っていると、微妙に霧のような雨が降ってくる。霧雨なら顔は痛くないし大して影響はないんだが、地味に降り続ける為、結局合羽装着を余儀なくされる。まぁ何より気温が低いので、いずれにしても着ておいて損はなかったんだけど。
雨対策が出来たら後はひたすら進むだけ。何も考えずに走っていると、どうやら行き過ぎてしまった模様。素直に戻ってR275からd84に入り、クッチャロ湖畔への道を進む。
クッチャロ湖。ここがまたかなりいい雰囲気だった。湖畔にはキャンプ場があるので湖が見渡せるところにテントが張れる。昨夜は強風だったはずだが、幾つかテントが張られていた。この雰囲気なら多少無理してでもキャンプしてもいいよなぁ…。出来たら連泊して静かに過ごしたいところだ。
静か〜な湖〜畔の…♪
晴れてたら相当いい感じになるんだろうねぇ…
暫く湖に見とれてると、ゴールドウィングに乗ったオジ様が現れる。後ろに縛った長い髪と白い髭がベテランの風格を漂わせていた。湖に見とれていると、案の定、フラフラと近づいてきたので雑談する。やっぱり今年のこの気候は異例だそうだ。こんなに寒い7月は初めてだと言っていた。やっぱりねーおかしいと思ってたモンねーなんて内心思いつつ、そーなんすねぇなんて感慨深げに相槌を付いてみる。(笑)
そんなこんなでゴールドウィング氏が撮ってくれた
合羽が手放せないのが悲しいところ
キャンプ場へと消えていったゴールドウィング氏を横目に先に進む。ゼロ円マップに載っていたクローバーの丘に登ってみよう。d84、d710と進むと小さな看板が出てくる。そこを入っていくと、クッチャロ湖全体が見渡せる小さな丘に辿り着く。文字通りクローバーで埋め尽くされた小さな丘(展望台?)だった。
湖全体が見渡せて中々よい景色だった
誰もいない丘で一人佇み、湖を眺めてボーっとしてみる。晴れてりゃもっと感動できるんだろうが…雨が降っていないだけマシか。誰もいないので、ちょっと変なポーズとかしてセルフショットを何枚か試してみるもイマイチ。お蔵入りしておく。(笑) 綺麗な景色で心が洗えたら、クローバーの丘を後にする。
R238に戻り南下を続ける。右は崖、左は海という海岸線をどやーっと走っていると、ウスタイベ千畳岩の看板を発見。ちょっと寄り道してみよう。ここは初めから行こうかなと思っていたスポットだが、大したことなかった。ちなみにここに来るまでに度々現れる観光名所?の看板を当てにして寄り道しているが、しょぼすぎて記事にしていない。こんな道草も一人ぼっちの気まぐれ紀行だからこそなし得る技だよね。
岩がゴツゴツしてるだけ。って、そりゃ当たり前の話です
ちょいちょい寄り道はするものの、基本的にはR238を延々南下。放牧されている牛に声を掛けながら(オーイ!っていうと振り向く。(笑))、同じような道を快走。幾つか街を抜けると、紋別市に到着。11時過ぎだったのでここで海産物でもつまもうと目論見るも、目的の店が見つからない。市街地を何回かぐるっと回ったが結局見つからなかったので諦める。(あとで調べたら移転していた模様)
市街地を抜ける手前にあるオホーツクとっかりセンター?に寄り道し、流氷砕氷船ガリンコ号を遠めにパシャリ。名前からしてもっとゴツい船かと思ったけど案外小さくて拍子抜けした。(笑) そしてお約束のカニ爪オブジェの前でもパシャリ。コチラは予想以上にデカくて見ごたえがあった。ツーリングマップルをみるとR238沿いにありそうな感じだが一本入ったところにあるので行こうと思ってる人は注意。
船底にドリルが付いててそれで流氷を粉砕するようだ
大きさは10人くらいの乗合船くらい。って余計分かりにくい?(笑)
バイクと比べるとこの大きさが伝わるかな?
人工モノだけに感動というより少々驚いた感じ
R238に戻って再び東へ。20分も走るとコムケ湖が見えてくる。国道を逸れ、キャンプ場方面に入り込んでみる。おお、ここも静かな湖でとても良い雰囲気だ。湖から少し離れたところにサイトがあるけど、この雰囲気なら十分マッタリできるに違いない。湖畔のキャンプ場はいいところが多いね。
湖というか湿原の中の池って感じがした
そのまま進むとシブノツナイ湖へと繋がる道が現れるがダートだった。少し悩むものの、このくらいのダートなら大丈夫だろうとそのまま直進。昨日の雨で路面が緩んでいるせいか、ハンドルが多少取られたがリアブレーキを駆使してなんとか湖に辿り着く。荷物満載のオンロードバイクじゃ気を使うけど、このくらいならなんとかなるもんだね。
苦労して辿り着いたシブノツナイ湖は、普通の湖だった。(笑)
そのまま突き抜けてみようかと思ったが道がどこで途切れているか分からないので来た道を戻る。来た時より帰りのほうが早く感じるのはなぜなんだろう?とか思いながら足元に気をつけてダートを抜け、R238に無事に戻ると再び東へハンドルを切る。
暫く行ったホクレンで給油。寒いのに大変だねぇとスタンドのおじさんとしばし談笑。やっぱり今年は…との話はもう何度目だろう。異例なのはもう十分分かったよ。(笑)
気をつけてと見送られながら出発。30分も走るとサロマ湖が見えてくる。ここは今回の旅の目的の一つだったので湖沿いを走りながらパシャリと撮影。天気の悪さのせいかそこまで感動はしなかったものの、ここまで来たかという達成感は少々感じた。
天気が良け(略
湖ってこうやって見るとどこもそんなに変わらんな。(笑)
道の駅サロマ湖で小休止。お土産が沢山並んでいたが、ここで買うのは早すぎるので冷やかしただけで店を出る。しかし店を出てすぐの露店では、焼きたてのホタテを売っていたのでついつい注文してしまう。2個で300円。安くはない…よね?
柔らかくて中々美味しかったが…獲れたてって感じじゃなかったね
ツーリングマップルには展望台があるとの記載があったがダート5kmとか書いてあったので断念。まぁこの天気じゃそれほど見晴らしも良くないだろうしねぇ。と強がってみる。
道の駅を出てすぐのところでパトカーに捕まったらしいレンタカーを発見。パトカーに捕まるってどんなだよ?と思いながら、その横を走り抜ける。(この時点では北海道の取り締まり方を知らなかったが、あとで知ることになる)
暫く走ると右手に大きく「北勝水産」の文字が。海産物のお土産手配はもちろんのこと、店内には各誌で有名なホタテバーガーが食べられる喫茶店があるのだ。例に漏れず寄り道し、実家へのホタテの配送を依頼した(1枚70円で生きたホタテを発送して貰える。帰宅後に食べたが大変旨かった)後、ホタテバーガーを賞味する。ホタテのフライが入ったバーガーでマヨネーズとの相性が良い。生もいいけどフライも甘くて美味しいよね。
R238を走ってれば必ず目に入る大きな看板がある
ホタテのフライが3つくらい入ってたような
お腹も膨れたところで先に進む。サロマ湖畔から逸れてR238を暫く走ると、今度は能取湖畔に到着。湖沿いをマッタリ走る。車の往来は今日一番くらいあったんじゃないかな。市街地が近いので交通量も少し増えてきたようだ。しかしこの能取湖も中々良い雰囲気だった。この辺の地方の湖はなんとなく似てる気がする。洞爺湖や支笏湖とは違った雰囲気があった。
ここも草が茂っており湿原地帯にある湖のような雰囲気だった
湖畔沿いをだーっと走って能取湖を回り、次は網走湖の畔へ。いよいよ網走に到着だ。