2009 東北ツーリング記
<二日目>

( 2009年 9月 20日 (日))

■ 快晴の朝
 6時半頃、目が覚める。昨夜、語り明かした割には目覚めは良かったね。0℃のシュラフ、エアマット、普段着で快眠できた。足がちょっと寒かったけど。

 天気は快晴! 気温がちょっと低い気がしたけど、湖畔の眺めも遠くまで見渡せて最高! 今日はいい観光日和になりそうだね。


眠気眼で朝食の準備だよ〜
 朝ごはんは定番のホットサンド。無難にハムチーズで仕上げたけど、やっぱりうまいんだよねー。朝からテンション上がりますよ。挟む予定だった卵はゆで卵にして頬張る。玉子は一人一日2個までだからねー!(3個目を食べながら。笑)

 そんなこんなで朝食が済んだら撤収準備。そそくさと後片付けです。

 はい、ここでしょうもないミスを犯しました…。なんと、バイクの鍵が無い!(えー) 一番面倒なものを紛失し、ちょっとワタワタしてしまった。メットインの中に入れちゃったかな…。うぬー、分からん! 仲間に手伝ってもらい、メットインの中を探るも入ってなさそうな感じ。落としたかなーと昨夜の行動ルートを探してみても収穫なし。管理棟に落し物を聞いてみてもなし。やっばいなコレ…。微妙に焦ったけど、もう一度、と、畳んだシュラフを確認すると…ありました! どうやら寝ているときに落ちた模様。そしてそのまま畳んじゃった、と。あ〜、なんて人騒がせな。北海道でも一回やった(鍵を見失った)ので気をつけてたつもりだったけど、寝ている間じゃ何とも出来ませんね。って、不注意で申し訳ない。>関係各位
■ 観光日和
 今日は皆さんのリクエストで上杉城址を見て山寺まで行く予定です。ルート的にはひたすら北上するだけなのであまり迷うことも無いでしょう。

 キャンプ場を出てすぐのk2を北上。湖畔をぐるりと走るワインディングが続きます。快走〜。一回右折したけど、k2を走り続けると上杉神社のすぐ横まで辿り着けます。

 ここで、一泊組が離脱。仕事上、中々連休に出来ないのはツライですねぇ。でも昨夜は沢山笑わせて貰ったので、このくらいが丁度いいです(笑) 気をつけてね〜!

 残った面々で上杉神社観光。いや、ドラマの影響か、物凄い人出でした。元々そんなに人気スポットじゃないだろうに…とか思いながらも、至るところに「天地人」の旗が翻る。観光バスが何台も停まってて、凄いことになってました。


こんなに賑わってるのもこの時期だけ?

参拝は長蛇の列でしたよ

上杉様〜!
プライバシー保護の為、サイズを小さくしております(笑)
 とりあえずお決まりの観光をぐるっとして、米沢牛でも食らっちまうか!となったんだけど、時間が早かったのと混雑を懸念して今回は断念。若干、悔しいので、米沢牛の串、揚げパン、コロッケをつまみ食いしてみました。残念ながらどれもこれも米沢牛を感じられませんでした。屋台で米沢牛を感じようっていうほうが無茶だけど(笑)


バイトの兄ちゃんがオススメしていた揚げパン
中は米沢牛の煮込み?みたいなのが入ってます
 なんやかんやで観光終了! 特筆すべき見所は特になく、観光地全開な感じでちょっとアレだったな〜。まぁ通り道だから寄っただけなんで、別にいいんですけどね(笑)

 小腹が満ちたら出発。すぐのエネオスで給油したら再び北上する。エネオスは地方に強いとの伝説は本当だった。

 k101から米沢南陽道路へ向かい快走する。雲が多いけど青空が綺麗で心地よい。冷えて澄んだ空気を切って走るのは気持ちがいいね。


雲間から見える空がまたいい感じ
心なしか、空気が綺麗な気がした
 そのままR13に入り、山寺を目指す。この道は主要幹線道路といった感じで、2車線+中央分離帯な感じの、流れの速い国道でした。でも、蔵王方面に抜ける唯一の道っぽく、途中から酷い渋滞でした。仕方なしに路肩をすり抜け。荷物満載だとちょっと気を使うよね。(若干hitした(らしい)のは内緒)

 山形北IC手前でk19を右折したら山寺まではもうちょっと。他県ナンバーが続々現れます。山寺付近に行くと、案の定、渋滞です。これは駐車場渋滞ですね。2輪は奥に停められるスペースがあるとのことだったので、ささっと先に行かせてもらいます。

■ 修行しに来たんだろ?
 さて、山寺。千段ちょっとの階段があるという、修行に使われるお寺のようですね? 一体、何故に修行しに来たのか甚だ不明ですが、みんな軽装に着替えて登山スタイルに切替です。汗だくの予感だぜ(笑)

 目の前の山を見上げれば…なんだか随分上方に建物らしきものが見えますよ…。あそこまで登るってワケですか。そんな予感だね。


どうやらここら辺まで行くみたいですよぉ〜(ズームしてます)
下の道から見るとほぼ真上! こりゃマジ修行の予感…(笑)
 いざ、出陣! の前に、腹ごしらえです。腹が減っては戦は出来ぬ。米沢牛を賞味することが出来なかった悔しさもあって、しっかり食おうと板そばを注文。1.5人前ってことだったけど、2人前くらいあったんじゃないの。かなりお腹一杯になってしまった。ヤバイ、こんな状況で登山なんて出来るんだろうか。


凄い量に見えるけどそれほどでもない
そば粉の香りが良くて美味しかった
薬味も色々あって楽しめたり(うずらの卵、辛味大根、山芋)
 なんだかんだで、14時を回る。混雑のせいか結構な時間待たされたのでここでもタイムロス。頂上往復で2時間くらいかかるらしいので、急がないと。それぞれに500mlの飲み物を買い、いざ出陣!

 普通に階段をテクテク上る。20段くらいで、なんか、もういいよ…ってなるワケですよ(笑) 普段から階段なんてそんなに昇降しないだろっつの。そんなこと言えるはずもなく、どんどん登ります。

 周りはお年寄りから若者まで文字通り老若男女。中にはハイヒール全開のギャルも居たりするから驚くよね。今日のMVPはお前だよと褒めてやりたい。

 息切れしながらどんどん登る。頂上に近づくと見えてくる建物郡。でもこの角度、急じゃね?ってくらい下から見上げる感じだった。まぁ、すべてにおいて急なわけですよ。全部階段だもんねぇ。


上のほうに見える立派な建物
結構なローアングルでしょ?
ちょっと人が多くて渋滞してるからノロノロ歩行
 ひーこら言いながら頂上まで登り、やっとの思いで辿り着いた。頂上にも建物があるんだが、これがまた、しょぼかった。コレ…だけ…?(笑) 中にも入れないし、なんですかコレは?って感じの建物でした。アハハ! 逆に疲れが吹っ飛ぶぜ!(笑)


最終目的地。だったんだよな?
お参りできるわけでもなく、かなり意味不明(笑)
 何かしらすげーもんが見れると勝手に思っていた自分が恥ずかしい。しっかり下調べしてくるんだった…。と思ったら、「三重小塔はこちら」の看板を発見。ほほぅ、そんな塔があるなら行ってみようじゃないか。せめて、ここの「らしいもの」を一つくらいは見たい気持ちで行ってみると…。ありましたよ、三重小塔。


じゃじゃーん! 三重小塔でございます!
 って、全然三重じゃなくね?って思うじゃん? 当たり前ですよ。自分もそう思ったから。どこが三重やねん!と。そしたらね、よく見ると、格子の中に、全長50cmくらいの塔みたいなのが入ってるんです。しっかり三重の塔が。ガラス張りで触れないけど、覗く事は出来るんだね。だから、「小塔」なんだね!! なんか、ガッカリだぜ(でも国の重要文化財だったりします)

 その後は、展望台みたいなところに登ったり、ぐるっと歩き回ったりして景色を楽しむ。人が凄くてゆっくり出来なかったけど、景色はまぁまぁ良かったですよ。


最初の画像の右側に見えていた建物
修行者がこもるんだってさ

同じくこちらは左側に見えていた建物
人でごった返してました

展望台からの眺めはそこそこ良かったですね
 見るところがなくなったので、下ります。ただひたすらに下ります。階段は下山と違ってひざに負担がかかるので中々しんどいですね。上りよりはマシだけど。調子に乗るとくじいたりしてダメージ増えそうなので慎重に。前を歩いていた太目のカップルの会話を楽しみつつ、下りました。うん、痩せるといいね(笑)

 ようやくバイクに戻る頃にはまた汗がジワリ。冷えないように着替え、バイク装備に着替えたら出発ですよ。この後、実は蔵王に行く予定だったんだけど、今日は無理っぽいので、この辺のキャンプ場である古竜湖キャンプ場に向かうことにする。17時までにテント立てないと暗くなっちゃうからね!

■ 寝床を探せ!
 古竜湖キャンプ場、下調べでは、アクセスの悪さが指摘されていた。かなり細い道をうねうねっと入った先にあるらしい。ツーリングマップルにその位置は記されているものの、そこまでの道が書いて無いという適当ぶり。こういうとこ!こういうとこだぞツーマプ!(笑)

 とりあえず、先導なので地図を見ながらひたすら走る。R13を南下してちょっと戻り、k267にそれてk21までのどこかで左折する。この辺かな…と入っていった先で、携帯GPSによる現在位置探索。コレのお陰で確実に目的地に着くことができますね。地図としてはやっぱりgoogle map様々と言ったところ。

 すれ違いも厳しい山道をどんどん登っていき、開けた場所にでた先にある古竜湖キャンプ場に到着!!と思ったのも束の間。全員が目を疑った。


読めますか?(笑)
 なぁ、おかしくね?(笑) まだ9月ですからね。営業してていいんじゃないの? っていうか、閉鎖ってこのタイミングでかよ!と、面々からも悲しい叫びが上がる。試しにキャンプ場内に入ってみると、なんだか遊んでる家族が数組。キャンプではないようだけど、地元の人が分かってて遊んでるっぽいですね。蛇口の水は垂れ流し、トイレもあるので、キャンプできないことはなかったけど、下手に通報でもされたら厄介なので今回は涙の勇退となりました。まさかのまさか、ですな。

 急遽この辺のキャンプ場を探す。この辺は評判の悪いところと有名どころしか残ってない模様。16時半を回っており、そう遠くへは行けない。というわけで、蔵王坊平国設野営場へ向かう。

 蔵王の温泉街やスキー場街を通り抜け、k14→k53→k12と進む。暗くなり始めた頃に到着し、受付を済ませてさっさとテント設置。このキャンプ場、山の斜面にあるせいか平らなところが少なく、設営場所には気を使った。グループキャンプで火を囲むような位置取りはちょっと厳しい。


少ない平地に群がるテントたち(翌朝撮影)
 ナンヤカンヤと寝床の準備が整った。しかし流石は1000m級の山の中。普通に肌寒く感じる。昨日温泉にいけなかったこともあり、今日は何としても温泉に入ると決めていたので、蔵王の大露天風呂を目指してみる。夕飯はその辺のどこかで済ませてしまおう案に決定。BBQやら食事の準備をする気力はなかった。

 暗闇のワインディングは中々おっかない。でも対向車はライトで分かるので個人的には走りやすい。延々走って蔵王温泉街に行き、大露天風呂は諦めて適当なスパっぽいところに入ってみる。(後で調べたところ、「湯の花茶屋 新左衛門の湯」だったらしい) 露天風呂が幾つかあり、ピリピリする泉質に耐えながら長風呂で身体を芯から温めた。いい湯だった。

 夕飯は近くの食堂「どさん娘」で定食(笑) いいんだよ、ここまで来て「どさん娘」だってさ。レバニラ定食うますぎ(笑)

 その帰りに夜の宴会用にコンビニで酒&つまみを購入し、キャンプ場に戻る。キャンプ場では、周りはほとんど寝静まっており、真っ暗なお陰で満天の星空を仰げた。ここまでの星空は見たことが無い。星で空が青くなる程であった。都会じゃ絶対見られないから、感動的だよね。

 テントに戻ったら宴会スタート。寒さを凌ぐ焚き火がまた雰囲気を出す。後から合流した仲間の話題で盛り上がり、一通り笑い終えたら就寝。結局2時くらいまで話してたんだろうか。今日は山寺往復という体力消耗イベントがあった割には元気だったね。

 というわけで、本日はここまで。明日は一気に秋田まで足を伸ばすか、松島に寄り道するか、鳴子温泉にいくか、色々案は出てるけどまだ未定。起きてから考える気まぐれツーなのでそれでいいのです。



▼ 本日の走行距離:150km(給油1回)



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