2009 北海道ツーリング記
<六日目>
晴れ
( 2009年 7月 17日 (金))

■ さてどこへ行こうか
 4時半に目覚める。ここもまたカラスがうるさくて起こされた。とはいえ外はもう明るい。天気がいいのは今日までっぽいので、今日も朝からタップリ走ってやるとするか。

 朝ごはんは昨日の蟹汁を温めて雑炊にする。これがまたホントにうまくて朝からスクワットしながら食べてしまった。(笑)(叫ぶのは近所迷惑だからね)

 朝食後、手早く片付けて撤収準備。6時前にキャンプ場を後にする。

 さて、今日はどう回ろうか具体的に決めていなかった。内陸を通って苫小牧付近まで抜けるか。はたまた海沿いを通って襟裳岬を目指すか。襟裳岬は、ほっしゃんがオススメしてたよなぁ。あ、でも阿寒湖もいいって言ってたような…。んじゃ全部周ってくっか! 間に合わなかったら途中で諦めたらいい(笑)


中々良い天気でテンションも上がるね!
 キャンプ場を出て暫くはR44を通り、海沿いのd142に逸れて海岸線を流す。しかーし! 前日夜に給油してなかったのが災いして燃料がギリギリ。釧路までは持つとしても、寄り道してたらちょっと厳しいかな…。まぁさほど見たいところもなかったんだが、ローソク岩ってのだけは気になった。小樽で見た岩もおかしかったけど、これもヘンテコで大変興味深い。けど、多分、現場までダートだった感じなので諦めた。2輪にとって、坂道ダートほど怖いものはない。(笑)

 昨日ヤラれた(検挙!)事もあり、低燃費走行を心がけてマッタリ走る。ちょっと期待していたツーリングマップルにあるホクレンは、見事にやってなかった。そりゃそうだよね、まだ6時ですからね。

 暫く走って釧路の市街地に入った辺りのセイコマで豆パンとブラックコーヒーの朝ごはん。この辺のスタンドは7:30開店が多いみたい。あと30分もあるなぁ。どうすっかなぁ。とか思いながらフラフラ走るとあるじゃん24h営業の店が! 流石に大都市部ではやってるところあるよね。24h営業の店の情報は結構貴重だと思う。ちなみにこの時のトリップメーターが260km。こんなに刻んだのは初めてだなー。(ちなみに燃費は23km/lくらい)

 無事に給油が済んだら、釧路駅前を通ってR44をちょっと戻り、R391で釧路湿原地帯に向かってみよう。地図で見る限り、結構な広さの湿原みたいだから期待しちゃうね。


無駄に釧路駅とかパシャりと
駅とか見ると、来たんだなーって気になるね
 R391は交通量が多くてペースがイマイチだった。いや、いいんだよ。そんなに急いでないし。とはいえ、法定速度以下ってのはどうもねぇ。もうちょっと頑張ろうぜ!<郵便局のトラック

 左に達古武沼(読めっこない)を見ながら暫く行くと、ん!?ってくらいの駐車スペースが道端にあった気がした。ソレがサルボ展望台の駐車場だって気付いたのは当然通り過ぎてから。(笑) もうちょっとちゃんと書いといてよ!(笑)


こんな景色が続くんだから通り過ぎるってなもんよ
 駐車場(っていうか空き地)を見る限り、多分この展望台は大したことないでしょう。(笑) そんな思いがよぎりつつも、観光ですから! 自分、観光に来てますから! と自分を奮い立たせて登山口?から登っていく。登山口って、これまた息切れコースなんじゃ…。案の定、超が付く息切れコースですた。(泣)


一人でこんなとこ入っていくのも慣れました(笑)
 あぁ、こりゃ普通に登山だし、熊遭遇イベントもいつ発生してもおかしくない立地条件。(笑) 大丈夫かいな…。確か熊は音が嫌いで、音がするほうにはこないって聞いたな。というわけで、「きっつー」とか「だぁぁああー」とか「おいっすー!おいっすー!」などと声を上げながら登る。誰もいないからコレでいいんだって。(笑)

 やっとの思いで登りきった展望台。予想通りですた。(泣) 付近の緑が茂り過ぎてて微妙に見晴らし悪かったけど、湿原地帯の数々は望めましたヨ。


こっから見えるベストショット
ホントは180度パノラマが見えるんだろうけど、微妙に木が…
 少し涼んで息が落ち着いたら下る。下りは得意なのでホイホイと小走りに降りていくと、ゾワワ!と物音が!? 鹿でした。写真を撮るまでもなくピョンピョン跳ねて見えなくなった。いるんだねやっぱり。

 あぁ、いい運動だった。バイクに戻って火を入れ、R391をほんの少し戻ってd1060に挑戦。ここはマップ上では「しまったダート」と書かれていたので、しまったぁ!やられたぁ!ってオヤジギャグは置いといて、まぁ大丈夫だべと乗り入れてみた。R391をそのまま北上してもいいんだが、そうすると摩周に入ってしまって昨日と若干ルートがかぶる。それってナンじゃね?と、チッポケなプライドが邪魔して、別のルートから今度はコッタロ展望台に行ってみることにする。基本的にルートのカブリは好みじゃない。

 5kmのダートはあっという間だった。今まで走ったダートに比べたらなんてことない。路面が乾いてるのが一番だったかもしれないけどね。たまにボコっと開いてる大き目の穴だけ気をつければ、そこそこのペースで走ることが出来る。


道幅も広いので対向車が来ても安心
何気に抜け道として使っている人が多いっぽい
 暫く走ってダートが終わるとコッタロ展望台の入り口が現れる。トイレ兼入場門?を通ると、またしても登山口。(笑) 本日二本目、行かせて頂きマース!!

 息切れ必須。もうね、ホントにキッツイなオイ。オイ。オイオイオイ。ですよ。ぬはーと登りきって見た景色は、先程とあまり変わらないけど、良かったですよ。(笑)


こんな感じの簡単な入り口

ジャングルとかの航空写真っぽくない?
湿原ってのはまた不思議な雰囲気があるね
 しばし景色を楽しみ、涼む。ん〜、自然の中に来たって感じだよね、やっぱり。ジャングルとか、世界の自然に通ずるものがあるような雰囲気がここでも味わえるんだねぇ。

 一通り見たら下る。後から登ってきたCBR氏。えっらいキッツイですな!と関西弁炸裂でしたが、その重装備(モロライダーの格好)じゃこの登山は過酷すぎますって。もうちょっとですよ〜なんて励ましてすれ違う。

 バイクに戻って火を入れ、d1060をそのまま北上。R274と合流した後、暫く走って今度はd1093に挑む。ここも後半が「走りやすいダート」となっていた。「しまったダート」より走りやすいってことなのかね? ちょっと距離が長いが行ってみることにする。途中、北海道らしい景色が続くのでついつい撮影。天気も良くて最高だね!


このだだっ広さを伝えたい…

ほーんとに走ってて気持ちがいいんだって!
 まだかな〜?と走っていると「こっから未舗装」の標識が現れる。待ってましたよ。ダート14km。どんなもんかねぇ。チラっとトリップメーターの数字を確認し、いいペースで走り続ける。が、この道、さっきのダートより走りにくいぞ。道幅が狭いのもあるが、轍っぽいのが多く砂利が深いので微妙にハンドルを取られる。オフ車ならなんてことないんだろうけど、オンロードのスクーターじゃ走りにくいよねぇ。


ツーリングマップルのコメント訂正を提案したい(笑)
 このダートは長かった。オマケに起伏があって、一山か二山くらい越えたんじゃないかな。だからダートの上り下りは怖いってば。(笑) 途中、荷物満載のカブを抜かす。チューブタイヤでこんなとこ来たら危ないんじゃないの〜? 見晴らしのいいところで簡単に撮影も織り交ぜつつ、なんとか鶴見峠に到着。ここまで来る間に若い女性が運転する車と三台ほどすれ違った。何気に観光スポットなのかねぇ?


峠ったって、なーんにもなかったけどね
 ここが一番てっぺんなのか、肌寒くなってきた。結構な標高なのかな。

 ここから先は下りが多くなる。砂利が深いので、コーナーで不用意に倒すと転倒しかねない。車体をなるべく直立させ、無理のない速度で幾つものコーナーをクリアしてようやくR241に到着。出てきた道を見ると、完全に林道入り口になってますな。こっち側からだったら絶対入っていかないよ。(笑)

 R241を右折。っと、すぐに霧?がかかって、凄い寒さになる。雨もポツポツ。ちょいちょいちょい〜!また雨なんて聞いてないよ〜!? スクリーンに隠れながら、双湖台とやらまで疾走。ここから見えるペンケトーが北海道の形に見えるっていうから確認してみた。


そりゃ言われりゃそう見えなくもないけど…
 まぁ、こんなもんでしょ!(笑) 奥にあるパンケトーに関しては全く見えない。なんだってここだけこんなに寒くてモヤってんの!? 微妙に雨も降ってるので合羽装着。今日まで合羽を着るとは思わなかったなぁ。悔しいけど鼻水タレてるんで我慢してる場合じゃないんだよ。(笑)

 R241を戻って暫く行くとR240と重なり、適当に阿寒湖の湖畔まで降りてみる。リゾート地なのか、ホテルやらの立派な建物が多くてなんか商売っ気が強いところだねぇ。ってのが感想。駐車場も下手なところに停めたらお金が取られそうだったので、写真だけ撮って退散してきた。何より寒くてそれどころじゃないっつーね。


一応写真は撮りましたよー
スワンが一杯で観光地っぽさ抜群
 アイヌ資料館とかちょっと気になったけど、今回はパス。ここへは気まぐれで来たからあまり情報も仕入れてなくて、観光らしい観光が出来なかった。湖見れたからまぁいいか。(笑)

 観光街を抜けたらR241に折れて暫く進む。すると、d664が出てくるのでそれを左折。目指す先はオンネトー湖。ここも中々良いって話だったからね。

 道が徐々に細くなりタイトコーナーを幾つかこなすと湖畔に到着。早速、展望台みたいなところに行ってみたけど、ここはまたヤバかった。空と湖と山のコントラストが綺麗過ぎるんですけど!(笑)


ここはカナダのカルデラ湖でね
って言われても疑わないでしょ?(笑)
 近くにキャンプ場もあるので、ここでのキャンプもまた格別だと思うなー。標高があるっぽいので寒さには注意だけど、これだけ綺麗だったらずーっとここにいてもいいくらいでしょ。神の子池に次ぐ綺麗さだと判定します!(笑)

 ひとしきり感動した後は、この先のルートでちょっと迷う。ダートを抜けた先にある螺湾葺(らわんぶき:巨大なフキ)に寄ってみたいし。となると無駄がないのはダート走破。迷ってたら車が一台先行してくれたので意を決して突入! ここも結構なダートだったけど、今日はもうダート適性が上がってるんでなんとも思わない。(笑) 人はこうやってどんどん成長するのだよ。

 最初こそ砂利が深くてちょっと心配したが、途中から路面がしっかり固くなっており、普通に走れた。ま、こんなもんだろ。(笑)


ダートを抜けたところでパシャリ
この程度なら、口ほどにもない(笑)
 舗装路になったd664を快走する。この手の道は取締りの心配もない(と思う)し、いい感じに流せちゃうよね〜。思いのままにアクセルを捻っていると、ラワンブキを通り過ぎる。(笑) って、道端がフキで覆われるくらいの巨大さを想像してたけど、道端にあるフキ畑ってだけなのな。己の想像力の豊かさに呆れつつ、入り口にバイクを停めてテコテコと歩いて行く。

 んー。確かに「デカいフキの群れ」だね。2メートル以上ありそうだから、普通じゃないよね、この大きさは。でもなんかちょっと規模的に小さくてガッカリ。わざわざ来るほどじゃあなかったかなぁ〜。


自分の背より高いものも多数あったんだけどね
これじゃあんまり伝わらないね
 後から観光に来た現地人の老夫婦と立ち話。合羽姿だったことから「寒いでしょ〜?」と話しかけられる。やっぱり今年は異例で…って話は、もう何度目だろうか。(笑) 自分が来るタイミングで異例がバッチリかぶるってのもね。もしかしたら異例の原因は俺か!? 道民の皆様、申し訳ございません。とりあえず謝っとく。(笑)

 d663をそのまま下るとR241に抜ける。R241を進むと足寄町に入る。道の駅でちょっと休憩。さてさて、これからどこへ向かおうか。

 地図を眺めながらどうするか考える。上士幌の辺りになんかなかったっけ…と思ったら、あった。ナイタイ高原。ココの展望もヤバいらしいね? んじゃ行ってみっか!

 そうと決まれば早速向かう。駐車場で初老のW600氏と軽く話しこみ、寒くてタマランねぇなんて話たら出発。すぐのホクレンで給油してR241で西へ向かう。

 足寄湖は華麗にスルー。もうなんか湖見すぎて、よっぽど特徴がないと寄らなくなってしまった。イカンですねぇ。贅沢ですねぇ。


とはいえ、こんな道が続くんだから走ってるだけで楽しいんだけど
 馬鹿みたいな直線路が続くとどうしても速度が出すぎてしまうが、先日の件(検挙!)があるので思い切ったことは出来ない。(しちゃいけません) 標識の無い道路は60km/h制限なので、せいぜいだしても70km/h。75km/hくらいが限界のペースになる。気がつくと80km/hを超えてしまうので、ペースにはちょっと気を使って走っていた。

 暫くすると、ミラーにバイクのライトが映る。お、単車だな?と思いながら走ってるとグングン近づいてくる。結構なペースっぽいねぇ。気持ちは分かるよー。なんて思ってたら、何てことなく抜いていった。左手を上げてちょっとクールに抜いていった。車種はXJRだったかな。カッコからして中年だろう。

 カッコつけてたようだけど…その速度は危険だぜ…!

 ポツリとそう呟いたが、彼はいいペースを落とすことなく小さくなって行った。無事ならいいが…気をつけなよ…。そう思ったか思わないかの瞬間、左の茂みの中にパトカーが潜んでいた! 自分が横を通る頃には、赤灯を回し車線に入ってくるところだった。パトカーのフル加速は速いね。(笑) あっという間にブチ抜かれて、遥か前方でXJRは御用となった。だから言ったのに…。クールに抜いたまでは良かったが…ホットな結末になっちまったな。とニヒルに笑いながらその横を通り過ぎた。(自分も同類なんだけど(笑))

 というわけで、ちょいちょい取り締まり、やってますな。街の入り口出口の、制限速度が変化した辺りが危険との情報を得ていたが、街と街の間の高速地帯も十分危険。特に路肩が広くて草や森があり、見通しが利かない道路は、どこに隠れているか分からない。地元の車は制限速度+10km/hちょいしか出さないので、素直にそれについていくか、飛ばすなら国道じゃない道道にするかしたほうが良い。たまに100km/h超えて走るような地元民もいるが、飛ばすならソレについていくのもアリだと思う。

 そんなこんなで、取締り耐性も上がったところでd806などを通ってナイタイ高原に到着。ここまでの道はワインディングを含む快走路で楽しかった。山の上は天気が悪くて(登山客が遭難して大勢亡くなったと後日ニュースで知る)、山頂は見えないし見晴らしは良くなかったが、水平線・地平線はバッチリ見ることが出来た。広すぎんだよ!ってベタにツッコどいた。(笑)


雲の低さが残念だけど、どこまでも遠くが見渡せる
 しばし見とれるのはいいけど、ここも標高があるせいかちょっと寒い。早速レストハウスに入ってみる。中はレストラン?っぽくなっており、焼肉屋みたいなコンロがテーブルについてて、数組がジンキスカンを楽しんでいた。お土産屋って雰囲気じゃないのねぇ…と思ったが、別海で飲めなかった牛乳を思い出し、ここって牛乳飲めますか?と聞いてオーダー。このコップで300円はちょっと高いと思ったけど、記念だ記念。北海道初の牛乳の味は…!? 普通でしたー。(えー)


逆光失礼。この一杯が300円って妥当かな?
冷えすぎてて、空きっ腹にはキツイかな…と思ったが大丈夫だった(笑)
 隣りのライダーが食べてるソフトも気になったけど…いったら下すだろうからやめておく。(笑)

 展望以外、特に見るものも無いので、暫く休憩したら出発。来た道を戻ることにする。さて次はどこへ向かおうか。そろそろお昼を食べたいところだが…。

■ 食を楽しむ
 実はこの時点で13時を過ぎていた。お昼はどこにしようか決めていなかったのがまずった。早速、近くの飯処を調べてみると…帯広は豚丼が有名らしいね? って書いてあったので帯広まで行きますかねー。

 流石に名前は聞いたことがあるくらいなので、大都市である。あまり市街地に用は無いんだが、ご飯は別でしょう。力入れてるなら賞味してみる価値はあるしね。ってことで、R273からR241を延々走り、R38を左折してR236で帯広駅前まで到着。ここまで来るとかなり暑く、真夏日になっていた。都会の喧騒もさもながら、コンクリートだらけでは輻射熱も半端ない。合羽着用の身としては少々サウナスーツ状態になっていた。

 狙っていた店は元祖豚丼の店をあえて外し、人気3番目くらいのますやにしてみる。店の看板にはデカデカと「中華料理」と書いてあったので、え!?と思ったが地図的に間違いないので入ってみた。

 店内はおばあちゃんと奥さんがやってる感じの、地元に愛されるお店な雰囲気だった。豚丼がメインってわけじゃなさそうだが、一応豚丼を頼んでみる。730円だったかな。値段的にはかなり良心的。

 しばし待って出てきたのがコチラ。牛丼チェーン店系の豚丼とは別物で、タレに漬け込んだ豚バラ肉が何枚も載っている豪華な丼だった。味はウナギのタレみたいな、甘辛系。こっちでは食べたことが無い感じの丼だった。クセになるタレの味がたまらん! あっという間に完食。大変満足でご馳走様でした。


普通に見えるけど味のクォリティ高し!
帯広に行ったら豚丼!と覚えて下さい(笑)
 量は並だったので八分目のお腹を抱えて、さてどうしたもんかな? 地図を見ると帯広駅前には、さくさくパイで有名な六花亭があるじゃないの。賞味期限2時間だっけ? なんかどっかで見たことあるなーと思ったので行ってみる。

 地図の縮尺ではどこだか良く分からなかったが、それ以上に建物が地味(よく言えばクール)で店の発見に手間取った。駅前だけに微妙に一方通行とかが多くてグルグル回っちゃったね。


よく言えばオサレなんだが、ロゴが小さくて見つけにくかった
 とりあえずパイだけ食えればいいやと入ったので、パイひとつ!と頼むと、食べて行きますか?と返される。いや、時間ないからいいよ。って言うと、コーヒーサービスしてるからアッチで飲んで行ってと言われて拍子抜け。そんなサービスしてるんですなぁ。どうせバイクに戻ってすぐ食べる予定だったし、なら一杯呼ばれてみましょうか。

 石畳の裏道のほうにはちゃんと駐車場もあるので、そこにバイクを停めなおしてさくさくパイをやっつける。これが幻のパイなのねぇ。そうかそうか。そうですか。(普通だったらしい(笑))


これが現地でしか食えないパイだ!
味は甘さ控えめでサクサクしてました
合羽着てアツアツコーヒー飲んで暑がってんのは俺だけ。(笑)
 うし。デザートも食べたし、もうここに用は無い!(そんだけかよ!) まぁぶっちゃけ、帯広情報もほとんど仕入れていなかったので、今から探してどこかに行く気にはなれなかった。また今度ね、今度。(笑)

■ 岬ってやっぱりいいよね
 時計を見ると15時を回っている。ありゃ、もうこんな時間か。襟裳岬を見に行く予定だったんだけど、間に合うかな…。とりあえず進むしかないっしょ。ってことで、南に向かって発進。R236をひた走る。途中、並行して高速道路(今は無料っぽい)があったが、標識の行き先がどっちだか分からないのが心配で乗れなかった。高速の分岐で間違えると凄い勢いでロスするからねぇ。どうせ下道でもいいペースだし、そんなに変わらんでしょ。

 途中、d55に入って国道を離れてみたりして、d336に抜ける。すぐのホクレンで給油し、襟裳岬までどんなもん?っと聞いてみると1時間くらいかなと返される。ほうほう、17時には着けそうな感じなのね。時間的にちょっとタイトだねぇ。

 そういえばここから海沿いのルートは黄金道路と呼ばれる道だった。ほっしゃんがオススメしてたが、どのガイドマップ見ても大体紹介されている。なんでもこの道路を作るのにかなりの費用が掛かったことから黄金道路と呼ばれるらしい。確かに崖の淵を削ったりトンネル掘ったりと、ただの沿岸道路じゃない雰囲気はあった。何も考えないで走ってると、あっという間に通り過ぎちゃうんだけど。(笑) そのせいか、道路工事している区間が多く、相互通行で足止めされることもしばしば。


こんな感じで海岸沿いに道を作る為のトンネルが続く
トンネル名は隧道じゃなくて覆道って書いてあったね
オシツケナイ覆道とか、押し付けないんだ。みたいな。(笑)
↑名前は相変わらずの北海道節

壁一面が滝になってるところがあった(多分有名なんだろう)
山を削った証拠、とでも言いましょうか。(笑)
 ひたすら走ってd34に逸れると、道の雰囲気が変わってくる。その先に見えるのが…どうやら目的地のようだね?

 割と有名な百人浜キャンプ場を通り過ぎ、ぐんぐん走って襟裳岬の先端へ。来たね…。ついに来ちゃったね…! 当初の予定ではここに来るツモリはなかったんだけど、やっぱり来てしまった。これで北海道の尖ったところ(笑)はほぼ制覇できたことになる。しっかしこの景色、見てよ。水平線が綺麗過ぎて、自然と笑みがこぼれたからね。やりすぎだぜ地球。(笑)


本州に向かって連なる島々
この画像の10倍以上は迫力あるからね

こんな時間(17時半)だからか人はほとんどいなかった
 ひとしきり感動する。あぁ〜、広い。自分がチッポケに感じる。んや、そうでもないか。(笑) でも、なんか変な達成感はあったね。今回の旅では、函館方面と襟裳岬は諦めてたんだけど、思いの他いいペースで走れることと、日が長いことが幸いしてココまで来れちゃった。と。 色々見てきたけど、岬としてはベスト3に余裕で入るいいところだった。晴れてたら本州が見えちゃったりするんだろうなぁ。来れて良かった。

■ 寝床探し
 襟裳岬の広大さにやられたら、あとはもう寝床を探すだけ。目星をつけていたのはアポイ岳や様似 辺りだったんだけど、どうせなら温泉付がいいなぁと欲を出して静内まで頑張ってみることにする。

 海岸線に日が落ちていく。でも19時くらいまでは空は明るい。そのお陰で暗くなるまで走ると、結構な距離を稼げることになる。流石に日が落ちた後は、景色も何もあったもんじゃないし虫が発生しだしたりして快適には走れない。そこまでして移動すんの?って感じになるのもねぇ。

 時間に追われると、目的地までが遠く感じる。地図で見るとすぐなんだけどなー。ってそりゃ当然だろっていうね。カッ飛ばしてるトラックがいたので、そいつについていいペースで走り続ける。(ガンガン追い越しかけるトラックってのも危険だよな…)


日が沈んでしまう〜!(この時18:45)
太陽さん、今日も一日ご苦労様でした
 目的のキャンプ場は、ちょっと入ったところにあるので、入り口が分かるか不安だったけど、静内温泉の看板が出ていたので難なく到着。ここは今までと違って結構キャンパーで賑わいを見せていた。そうか、今日は金曜日なんだね。地元民もツーリングやらでキャンプを楽しんでいるようだ。

 受付を済ませ、ちょっと手前の温泉施設で食料を入手するツモリだったがろくなものが売ってないとの情報を得る。管理人氏のオススメで少し戻ったセイコマまで買出しに行き、今夜は簡単なご飯で済ませることにする。道内最後の晩御飯。散々贅沢したからね。簡単でいいよね。


この写真は翌朝撮ったものだが結構な賑わいだった
利用料は確か315円だったかな
 昨日入れなかったので温泉に浸かって汚れを流し、休憩所でマッタリした後、テントに戻って晩御飯。近くにグループキャンパー(ハーレー系)がいたが特に何があるわけでもなく、夜露が増えてきたので23時頃の就寝となる。最後の夜はキャンプが出来てよかった。もうちょっと早く到着できたら、マッタリ出来たんだけど。

 明日はいよいよ最終日かぁ。一週間が過ぎるという事実が信じられない。あっという間だったな。明日はまたしても下り坂の天気予報。まぁ最後だし、もうなんだっていいよ。(笑)



▼ 本日の走行距離:600km(給油3回)


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