塗装の仕方



自分の好きな色に塗ろう!

 自分の愛車…手を入れれば入れるほど愛着がわいてくるものですよね。いろんなパーツをつけたり交換したり…。手の入れ方は人それぞれですがどんな改造にしても愛車への思いは変わらないと思います。
 今回、初めて自分でオールペンしてみました。失敗もしましたし、やってみて理解できたこともたくさんありました。それで、ここでは実際にやってみて思ったことやうまく塗る方法などを書いていこうと思います。これから塗装を考えている方の参考になれば嬉しく思います。

 パーツ交換などは大抵一日あれば作業が終わりますが、色を塗る場合はそうはいきません。天候に左右されますし、オールペンの場合、バイクをバラさなければなりません。しかし、パーツを変えること以上に面倒で大変な作業だけに、塗り終わったときの満足感や達成感は大きいものがあります。塗装はオリジナリティーが出ますから、良く聞く言葉で言うと「世界で一台」のバイクが仕上がるわけです。しかし、作業は簡単なものではありません。時間と手間がかかります。ある程度の根気も必要です。どうせ塗るなら元よりカッコよくしたいですよね。でわでわ、読んでみてください!


まずはイマジネーション

 当然ですがどうしたいのか決めないことには話しになりません。ある程度こうしようというイメージをしておきましょう。いろんな単車を参考にすることが出来ますし、完全にオリジナルの配色でもいいと思います。色を決める際の注意ですが、お店で売っているスプレーはフタの色がスプレーの色を示していますが、実際に吹いてみると全然違うことが良くあります。塗装のスプレーと言えば車用のモノが多いので、その辺を走っている車の色を参考にすると間違いが少なくなると思います。車のスプレーは車種ごとに分類されていますので目的の色を見つけるのが容易になります。

作業準備

 大体色のイメージがつかめたら、準備に入ります。いろいろ必要なものがあるので準備しておくと作業性が良くなりますよ。まずはスプレー。目的の色のスプレーを用意します。塗る面積にも寄りますが二度、三度重ねて塗ることになるので案外足りなくなるものです。ボクの場合、スイングアームに一本(これはちょっと吹きすぎました)、フレームに三本、タンクとサイドカバーに三本でした。塗り方によって本数は変わりますが大体厚く塗るので結構使います。それからサーフェサー(下地)のスプレーも用意します。これは塗装する面の下地となります。ボクは五本ほど使いました。下地も多少厚塗りするのでたくさん使いました。後は耐水ペーパー三種類(ボクの場合は120番、600番、800番の3種類でした)です。800番の変わりに1000番でもいいと思います。30cm四方のものが一枚ずつで足りると思います。あとは…中性洗剤(ママレモンなど)と洗面器、マスキングテープ(ボクはガムテープでマスキングしました)、クリアースプレー、コンパウンド(細目、極細目)くらいでしょうか。あ、スプレーするとかなり臭うのでマスクをした方がいいかもしれません。気分が悪くなりますから換気には気をつけてください。

塗りたいパーツをはずす

 準備が整ったらいよいよ作業に入ります。まずは塗りたい部分を車体から取り外します。ボクはオールペンだったので、とりあえずスイングアームだけはずし、その後全部バラしてフレームとタンクを取り外しました。タンクだけならBenlyの場合だとシートを外してボルト一本だけで済みます。ではここからの作業手順は箇条書きで書いていきます。

塗装の手順

1.ヤスリがけ
120番のペーパーで塗装面を磨きます。この時、洗面器に水をいれ、磨く面を濡らしながら作業します。水は多めにつけるほうがいいです。磨いているところが乾かないようにしながら磨きます。ボクがここで失敗したと思ったのがペーパーの番数が小さすぎたことです。おかげで元の塗装面を通り過ぎて地が出てしまいました。特に問題ありませんが元の塗装を落とすだけで十分なので300番くらいのペーパーが適当だと思います。要は塗装面のクリアーが綺麗に落ちれば良いのです。今まで塗ってある塗料を落とさないで上からスプレーしても綺麗に色が乗りません。かならず今までの塗装は落としましょう。表面のツヤが消えれば大丈夫です。スイングアームやフレームの曲がっているところなども綺麗に磨きます。磨けていない部分、つまりクリアーが残っているところから新しい塗装がはがれる恐れがありますので慎重に作業しましょう。塗料を落とすのに剥離剤を使う方法もありますが、ゴムなどが溶けてしまう恐れがあるので今回は使いませんでした。
2.水洗い
お湯、または水で洗い流します。落とした塗料がついているのでそれらを綺麗に洗います。この時中性洗剤(ママレモンなど)で洗うことによって塗装面の手の油分や汚れが落ちますので、新しい塗料が綺麗にのります。軽くタワシでこすって汚れを落としてしまいます。
3.乾燥させる
綺麗に洗った後、乾かします。フレームやスイングアームは構造上、中に水が溜まったりする場合があるので十分水気を取る必要があります。このあとスプレーを噴くので噴いている時に雫が垂れたりしないようにしっかり乾かす必要があります。(ボクはスプレー中に水滴が垂れてきてスプレーしなおす羽目になりました(泣))
4.サーフェサー(下地)を噴く
サーフェサーを噴きます。まんべんなく、磨いた面がすべて見えなくなる程度にスプレーします。とりあえず全体的に一度に噴いてしまいます。ムラが出ないようにまんべんなく噴くようにしましょう。多少のムラなどの失敗は問題ありませんのでさほどシビアに噴く必要はないかもしれません。タンクなどの目立つパーツについては少し厚めにスプレーする必要があります。サーフェサーはさび止めも兼ねているのできちんと噴きましょう。
5.再びヤスリがけ
1回目に噴いた下地が乾いたら今度は600番くらいのペーパーで塗装面を整えます。表面がザラザラ(ブツブツ)しているところを重点的にペーパーで磨いて平らにします。この時も水をたっぷりつけて磨きましょう。基本的に耐水ペーパーは水につけて使うものです。表面がツルツルになってくればOKです。タンクの縁などは結構ザラザラが出やすいので丁寧に磨きましょう。磨きすぎて地が出てしまっても再度サーフェサーを噴けば問題ありません。
6.下地を仕上げる
今の磨きで下地が見えてしまったり、ムラが出てしまうと思います。そしたら再度良く乾かし、またサーフェサーをスプレーします。っと、その前に中性洗剤で洗いましょうね。スプレーを噴く前は必ず洗うようにしましょう。Dで磨いた部分などを重点的に全体にまんべんなくスプレーします。これが二度目の下地噴きになります。そのあと、またザラザラが発生すると思います。そうしたら先程と同じようにペーパーで磨いてツルツルにします。その後中性洗剤で洗い流します。そして良く乾かします。乾かしてみると塗装が薄い部分と厚い部分の差が多少分かると思います。まんべんなく塗れていれば下地は完成です。
7.本塗り
ここからが目的の色を噴くことになります。ここではサーフェサーの時よりも少し慎重にスプレーしましょう。特に色のムラとかが目立ってくるので何度かに分けて全体的にスプレーしましょう。メタリック系の色の場合、缶を良く振りながらスプレーしないと綺麗にメタリックが出ないようです。また木の板にニスを塗る要領と同じく、スプレーを塗装面の上で往復しないほうがいいようです。塗装面をスプレーが通り過ぎる感じで噴いてみると綺麗に塗れると思います。とりあえず1回噴いちゃいましょう。
8.またしてもヤスリがけ
一度目的の色を噴いて乾かしてみると、また表面がザラザラしている部分が現れます。サーフェサーの時と同じですね。それを綺麗に磨いて落とします。1回目は600番のペーパーでいいでしょう。2回目、3回目は1000番のペーパーがいいと思います。たっぷり水をつけてあまり力を入れずに磨きましょう。
9.そして水洗い
全体的にツルツルになったら再度中性洗剤で洗います。この時は手でこすって洗うくらいにしましょう。タワシ等を使うと傷がついてしまいます。
10.再び色を噴き、それを繰り返す
洗ったら良く乾かし、再度スプレーします。この作業の繰り返しです。サーフェサーが見えなくなり、ペーパーで磨いても地が見えなくなってきます。3回塗ればほぼこの状態になると思います。
11.色が噴き終わったら…
最後に噴いたあともまた1000番のペーパーで磨いて表面を平らにします(これ、重要)。そして中性洗剤で洗い良く乾かします。見た目は不透明でツヤがない状態になってしまったと思います。「これで綺麗なるの?」と思われるかもしれません。実はボクはフレームを塗る時、最後のヤスリがけをしませんでした(失敗談)。見た目が随分汚くなってしまうからです。噴いたあとってつやがあって綺麗に見えますよね。でもそれに騙されてはいけません!とりあえず綺麗に磨いてください(笑)
12.クリアを噴く
表面を磨き、またまた中性洗剤で洗って良く乾かし、塗装面にムラがないか確認したらクリアを噴きます。今回ボクが使ったのは2液性の耐ガソリンウレタン系のクリアです。DAYTONAから発売されています。DAYTONA製のクリアは他と違ってツヤが綺麗に出るようです。少し割高ですが…(一本約\2,500)。ウレタン系のクリアは2度塗りしないので一気に塗ってしまいます。2液性のものは大体24時間しかもたないので一気に作業しましょう。途中で足りなくなったりしたらシャレになりません。ウレタン系はある程度表面がザラついていても覆うように色がのるそうなので綺麗に仕上がるみたいです。ただクリアはどれだけ塗ったか分かりにくいので噴きすぎてタレないように気をつけましょう。
13.十分乾かす
ウレタン系のクリアはすぐには乾きません。乾いても表面がベトベトすると思います。なので3日以上かけて乾かしたほうがいいです。乾かすと言うかねかせるといった感じです。3、4日経つと塗装が大分落ち着いてきます。1週間ほどねかせるのがいいでしょう。
14.コンパウンドで磨く
十分乾いたらコンパウンドで磨きます。最初は細目のもの、次いで極細目のもので磨きましょう。磨くものはTシャツなどの生地の目が細かいものが良いです。タオルなどは生地が荒いので塗装面を傷つけてしまいます。

これで出来上がりです。うまく塗れたでしょうか?何度も言いますが手間と時間をかけただけ綺麗に仕上がります。途中で面倒になりますが最後まで丁寧にやるようにしましょう。必ず納得のいく塗装に仕上がりますよ!今回ボクがやった中では、スイングアームとフレームがやや失敗でしたが、最後に塗ったタンクとサイドカバーはかなり綺麗に塗れました。初めて塗装をする場合、目立たないパーツから目立つパーツというように、ある程度目立たない部分で試して、要領をつかんでから目立つ部分を塗るようにすると良いでしょう。特にタンクは目立つので慎重に作業しましょう。


初めて色を塗ってみて…
 たまに街中で自家塗装のバイクを見かけますが「とりあえず色塗った〜」って感じの塗装はカナリ汚いですね…。タンクだけとか塗ってる人とかも多いですけど、綺麗に塗れてる人ってあんま見かけないですね。なんて言うのかなぁ、「あ、これ自分で塗ったでしょ?」ってバレちゃう塗り方とでも言いましょうか(^^;
 今回ボクが塗った色はBenlyとしてはまずない色なので「自分で塗ったな?」とバレてしまいますが、それでも純正のような綺麗な塗装ならかなりカッコ良くなります。先日スタンドに行った時も店員にかなりジロジロ見られました(笑)。やっぱり目立ちますね。「これ、Benly?」みたいな反応って面白いですね。
 もしこれからオールペンを考えている方、ハッキリ言ってダルいです!時間も手間もかかりますし、塗っている間は乗れません。ですが、仕上がった時の喜びはまた大きいと思います。ビジュアル的にカッコいいのも重要ですヨ。手間をかけただけ満足のいく仕上がりになるはずです!挑戦する人は丁寧にやりましょうね!!



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