2012 東北端ツーリング記
<二日目>

( 2012年 7月 28日 (土))

■ 20年ぶりの観光
 まだ小学生だった頃、家族でオートキャンプの旅をしたことがありました。当時栃木に住んでいたので、そこから一気に十和田湖まで移動し、キャンプ場を転々としながら戻るルートでした。道中、観光地的なところに寄り、ご当地グルメを堪能した覚えがあります。まだオートキャンプなんてする人が少なかった頃だったので、寂れた感じがいい雰囲気でした。。。

 そんな経験が根底にあるからなのか、ひとりバイクでこうした旅をすることに、何の違和感も感じません。自由気ままに、行き先はその都度考える。そうして巡った土地や触れ合った人々の優しさ。すべての偶然がいい思い出となります。。。だからこうして旅をするんだろうね。
■ 八幡平を目指して
 行先は、とりあえず八幡平。オススメされることが多いアスピーテラインの走破と、八幡平の雄大さを体感すべく針路を北に取る。もちろん、その道中に出会った景色は、バイクを停め、カメラに収める。あまり時間に余裕がない旅だけど、ゆっくりしたっていいじゃないか。




見知らぬダム。


こんな景色の中を快走。涼しくて実に気持ちがいい。
 この地方特有だと思うが、冬季に雪で道が埋まらない為の措置としてスノーシェードが随所に存在する。普通のトンネルともまた雰囲気が違うので、ちょっと新鮮だった。

イモムシみたいなトンネルがスノーシェード
 アスピーテラインに入り、標高を上げていくと霧がかってくる。そのうち視界は5m先も見えないほど悪くなり、一気に真っ白な世界に連れて行かれた。思いっきり雲の中だなコリャ。。。徐行しながら進み、八幡平頂上に至る登山口まで行ってみる。

突然真っ白になってちょっとビビります
■ 軽い気持ちで登山へ
 ツーリング中、よく思うのは、途中での登山について。素晴らしい景色が待っていることは分かっていても、中々実現できないのは、その装備のせいだろう。ライダーファッションだと登山はキツイ。行くならそれなりの準備をしてこないと無駄に体力を消費してしまうよね。そこら辺は、しっかり計画を立ててくるべきだと思う。

 でも今回は、頂上まで2km30分の表示があったんでライダー装備のまま行ってみたんだけどね。。。笑

はてさて、登山スタートです

ある程度行くと、湿地帯的な感じになってくる



真っ白。。。

たまに雲が晴れて見通しがよくなる

頂上までの最短ルートをチョイスしたつもりが、
大幅な遠回りコースを歩いていることが判明。。。
いろいろ見れたからいいけど、ちょっと心が折れました。。。
 残念ながら頂上の写真はなし。真っ白で何も見えなかった。おまけに風が強く、コンディションとしては最低だったと思う。けど、歩き、山の空気を吸えたことは、山をちょっとだけ楽しめた気分にしてくれた。
■ 高速でワープ
 霧に包まれた駐車場を出発。アスピーテラインの残りを楽しむ。樹海ラインとやらは今回はスルー。燃料が残り少ないこともあり、そのまま山を降りるルートを取った。

 暫く行くと霧は晴れ、遠く山並みが見渡せる。天気が良かったらもっと素晴らしかったに違いない。ここはまた次回のお楽しみにしておこう。っと、道路の真ん中に何かいる・・・。

やせ細ったキツネ登場
ちょっと細すぎないか。。。ちゃんと食ってないのかな。
 意外な地元民に見送られ、山を下る。景色が素晴らしい。ワインディングは少しキツめなコーナーが続く。




こちらは立派なスノーシェード。外の光が入るようになっている。

あそこに居たってことか。。。今日は晴れそうにないね。。。
出発が遅れたことと、登山で1時間ほど使ってしまったこともあり、少々時間が押し気味になってしまった。こんな時は遠慮なく高速でワープしてしまおう。途中、楽しみにしていた道があるわけでもないし、ガソリンマークが点いてしまったので、給油も兼ねて街に出て、一気に小坂ICまで移動した。
■ 桃豚と十和田湖
 30分ほど高速を使ったら、小坂ICで降りて十和田湖に向かう。途中、ツーマプに乗っていた食事処で昼食とする。秋田には桃豚がある。と書いてあったが、そうなんですか? 比内地鶏と双肩をなす存在らしく書いてあったけど、初めて聞きました。笑

道の駅で休憩。裏に見えるのは七滝。

桃豚の生姜焼き定食。普通に美味しく頂きました。
でも比内地鶏親子丼のほうがよかったなぁ。笑
 発荷峠で、十和田湖を一望する。20数年ぶりに来たわけだが、その時の記憶は遠い。。。初めて見たような感覚だったが、やっぱり一度見てるんだろうね。。。


良い景色です
 遠い記憶を呼び起こしながら湖畔沿いを快走。緑の中が気持がいい。。。そのまま奥入瀬渓谷に突入。ココも来たことがあり、ずーっと歩いたようだが、全く記憶にない。


メインの滝

設定を変えてもう一枚

すぐそこが川なんですよ
 マイナスイオン全開でございます。涼しいし、せせらぎの音を聞いてるだけで時間を忘れます。ここは川沿いをゆっくり散策出来たらベストだったね。

 その後、八甲田ロープウェイに間に合うか!?(ツーマプに最終16:20と記載)とチャレンジしようかと思ったが、慌てて何かあってもつまらないので今回はアッサリ諦めました。
■ 今夜の寝床は
 千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉。目の前にキャンプ場があるなんて好立地じゃないか!と思ったけど、明日のことを考えたらココで張るのはちょっと微妙だった。でも受付時間が押してるのと、風呂に入るのに時間規制があるとのことだったので、ココを宿営地とする。先に風呂を楽しみ、その後テントを設営して、夕食はオススメされた青森市街の寿司屋に向かう。片道40分は微妙な気がしたけど、是非ご賞味を!とススメられたら断ることもないでしょう。。。この辺にはコンビニすらないし、それらしい食事処がなかったしね。。。




 2000円で、上寿司が食べられる。ネタはとても新鮮でプリプリ。大変美味しく頂きました。皆さんがオススメするだけあるね。

 横浜からバイクで来たというと驚かれてましたが、こんな旅人はしょっちゅう来るでしょ?笑 大将の息子さんが実はハーレー乗りだと分かり、その話で盛り上がる。ご本人も登場して、明日は七戸のMTGに行くとのこと。生憎、そっち方面は進路じゃなかったので、今回はこれにてお別れ。またいつかどこかで、と誓って店を後にした。

 暗い中走ったこの道は、八甲田ゴールドライン。この道もいい感じの快走路だった。星空が見えるかなぁと期待したが、雲によりイマイチ。。。キャンプ場に戻り、涼みながらスーパーで仕入れた小玉スイカをかじった後、23時には就寝したのでした。

締めはキャンプ場でフルーツを(食い切れずに半分処分。。。笑)


▼ 本日の走行距離:320kmくらい(給油1回)
▼ 本日の一言:やっぱり朝が遅いとあまり回れないねぇ。。。


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