2011 信州満喫ツーリング記

<一日目>

( 2011年 8月 14日 (日))

■ どこへ行ってやりますか
 短い夏が終わりを告げ・・・なんか聞いたことある台詞でこんにちは。夏休みと言えば、ロングツーリング!ですが、やっぱり真夏にバイクでヒタ走るって、あんまり簡単なことじゃないわけです。熱中症が騒がれる昨今、走るなら涼しいトコに限るのは当たり前の話です。

 行き先の候補としては、未だ行ったことのない日本海側、金沢・石川辺りか、去年無計画にプラっと回った信州です。どちらも名所揃いでいいところが多そうだけど、結局、海沿いはやっぱりアチーでしょ!との判断から、少しでも涼を求めて高地を回る信州攻めに決めました。期間は1週間以内という超アバウト。宿の予約なんて一軒も取りません。成り行き任せにフラフラ放浪するスタイルです。

 さて、この夏はどんな思い出が作れるでしょーか。準備不足はいつものことで多少の不安はあるものの、日毎の行程をある程度決め、あとはアドリブで楽しんでくることにしました。んじゃまー、マッタリ行きましょう。
■ 早寝早起きが基本ですが
 この時期は日照時間が長いので、日の出&日の入りと共に行動するとかなり充実した一日を過ごせます。しかし、そうも言ってられないのがオトナってもんです。特に出発当日は、前日まで俗世のタイムスケジュールで活動しているので、いつも通りに寝ても午前1時を回ります。。。まぁ、初日はテンション高いので、どーにでもなるんですけどね。。。笑

 そんなこんなで、当日の朝にすべての準備を済ませて出発は8時頃。かなり遅いけど、無理してもアレなのでのんびり行くことにする。今回は基本的にキャンプする予定だが、食事は外で取ること考えて調理器具は最低限です。調理器具を充実させると荷物が増えることもあるけど、撤収&片付けに時間が掛かってしまうのもネックなんだよね。なので、今回はお昼はご当地モノでちょっと贅沢に、夜は最悪コンビニ系でもいいやってスタンスで、荷物少なめ麺固めな感じで行って参ります。

近所のセブンでおにぎり&ドリンク補給
熱中症を懸念してドリンクは多めに確保です
 第三京浜から環八を通って関越を目指す。そこまでの渋滞はソコソコで、ガッツリじゃないだけマシでしょ?って感じでした。既に滴る汗粒。。。走ってないと暑いのは当然なのです。

 関越に乗ると渋滞の表示。確か20kmとかそんなレベルで立派な渋滞になってました。高速千円終わったのにみんな出かけるんだねぇ? 世間がお盆休みだということをちょっと忘れかけてたのでこんな惚けたコト考えながらすり抜け全開です。

ぱーっと開けたら、余裕の加速〜〜!

でもすぐこんな具合でノロノロノロ・・・
 藤岡Jctを左にそれたら松井田妙義ICで下車。とりえず高速移動はココまでです。なんだかんだーであちかったねぇ。。。盆地?は熱風しか来ないんでどんどん体が乾きます。あっという間になくなる500mlのペットボトル。何本飲んだか分かりません。。。笑
■ しっかり観光していきますよ
 松井田妙義ICで降りたのは、妙義山を見てみたかったからです。まずは手初めに有名スポットでテンション上げときます。ICを降りるとそのギザギザな佇まいが見えるんですが、適当に細道を進むとその麓まで辿り着けます。標高が上がり、森の中を走る感じになるので気温がグっと下がって涼しい! コレよコレ! コレを求めて走りに来たんだよ!と一人勝手にテンションが上がります。。。笑

 遅いクルマをパスしつつ、マフラー擦っちゃう〜〜とビビりながらのワインディングをこなし、ちょっと見晴らしがいいところでパシャリ。何気にこのギザギザ感は雄大な感じがします。

なんでもないところに停めてパシャリの図
 そのままうねうね登りきるとパーキングがあるんでそこでまた一息。DAKARAだったか、適当なスポーツドリンクで生き返ります。んめー! しかし、あっという間にカラになっちゃうね。。。森の中&走ってないとちょっと暑いです。

あまり伝わらないけど、結構な迫力があります

なんか金色の七福神の一人みたいなのがいるよな。。。?笑
 朝一で中々いい景色を見て、ちょっとテンション上がります。信州の山々はこんなもんじゃーないよね? あまりハードル上げすぎてもアレだけど、やっぱり山の景色はいいもんだね。アルプス三昧になる予感なので、ちょっと期待が膨らみます。
■ 気まぐれ観光だけどね
 さて、次はどこへ行こうかな? 事前に考えていたルートを地図で確認すると、すぐ近くに牧場があるっぽい。日本で最初の牧場とか書いてあるね? そこそこ立派なモンなんだろーと勝手に予測し、牧場と言えばソフトクリーム!を合言葉にR254を進みます。

 看板通りに進むものの、なんだか林道っぽくなってきて少々不安になる。。。ご存知かと思いますが、ウルトラ級のバイクでUターンは結構気を使います。なるべくならしたくない! でも、こう行き当たりばったりだと看板の見落としも多く、Uターンは度々することになりました。。。

 神津牧場についたのは12時前。お昼時だったけど、レストランのBBQの値段がちょっと割高だったのでここではスルー決定。代わりに目当てのソフトと牛串だけ頂いときました。

まぁ普通に牧場って感じですけども

牧場らしくヤギさんは触れるくらい近くにいます

牛の串焼き(400円) 見た目より柔らかくて美味しかったデス
 そうこうしてると場内放送で、牛の行進が始まります!とか言い出してます。そういや沿道に群がるカメラマン。。。すると、牛がノッシノッシ歩いてきました。おおお、なんかこういうイベント?みたいだね。。。笑 予想外のタイミングに思わずパシャリ。牛さんは排泄しながらも歩けちゃうんだってコトを目の当たりにしました。。。笑


案外骨っぽくて、イメージとちょっと違ったね。。。
 行進が終わると元に戻る場内。。。うーん、特に見るモンもないし、んじゃそろそろ先に行こうかな。再度ヤギ野郎を接写して、神津牧場を後にします。


んめぇぇぇ〜
 駐車場に戻ると大概誰かしらバイク眺めてますね。。。荷物満載のバイクはやっぱり珍しいんでしょう。あまり声は掛けられなかったけど、何だありゃ?って顔はよく見かけます。笑


この姿はやっぱり目立つよね〜
■ 裏道も使います
 そのまま国道に戻っても良かったけど、それじゃーつまらないし、何より大回りになるのを嫌って、妙義荒船林道とやらに突入。全線舗装路だと勝手に解釈して進みましたけど、これがまた結構な細道でした。。。対向車はほぼなかったけど、この重量級ではやっぱりちょっと気を使いますね。でも思ったより路面は綺麗だったので助かりました。


ウルトラ系でこういう道に突入する人は少ないでしょうが。。。
 一体どこを走ってんだ??となってきたところで開けたところに出る。よーわからんので、適当に走りますが、こういう時、方向感覚って大事だよね。来た方向に戻っちゃうのが一番のロスなので。

 通りの多い道まで出ると、そこはk158でした。うし、これなら順調だね。左折して国道を幾つか跨ぎ、軽井沢を抜けます。

開けたところからの直線。気持ちイイでございます!
 軽井沢付近は流石に混んでました。市街地が、他県ナンバー多数で渋滞してましたが、スルっと抜けてロマンチック街道を北上。ここはロマンチックって感じはしなかったけど、道が綺麗で快適でした。登りは登坂車線があるので快走できますね。右に左にぶいーんとお先に失礼しまっす。

登りはやっぱりバイクに分があります
 幾らか払って鬼押ハイウェーに乗り込みます。尾根沿いを走る直線路なので、かなり快走&眺めが良いです。標高もソコソコあるらしく空気も冷たくて涼しい。最高じゃないですか。。。笑 この道は今回走った中でも上位にランキングされますね。

森林の中が中々いい雰囲気ですねぇ

開けたところでは空と山のコラボが素晴らしい
「ハーレーで流す」には最高だと思います
 快走してると突然景色が変わってゴツゴツした地獄絵図が現れます。これが鬼押出し園ってところですね。結構立派な観光地ですんで、しっかり観光してきます。

鬼押出し園に到着でございます
■ なんとも立派な地獄絵図
 駐車場にバイクを停めると、先に来ていたツーリング集団がいます。荷物はほぼないので地元の方でしょうか。荷物満載の隼×2は関西ナンバー。みんな思い思いに夏休みを楽しんでますな。。。笑

 というわけで、自分もしっかり観光してきます。さっきちゃんとした昼食を取らなかったので、ひとまずここで昼食です。微妙な食堂しかなかったけど、火山ラーメンとやらに惹かれたので試してみました。店員のおっちゃんがすげー進めてきたけど、さて、どんなもんかな?

見かけ倒しで大した辛さじゃなかったね。。。笑
 まぁ、、、こんなもんでしょう。笑 今回の旅、ご当地ご飯はまずは一敗ですかね。笑 特筆すべき点はない、どこででも食べれる感じのラーメンでございました。

 気を取り直して観光です。溶岩で出来たらしいこの岩。中々雰囲気があります。地獄って大概こんなイメージで描かれてますよね。でも不思議と怖い感じではなく、岩がごっつごつ〜〜!ってノリで見て回れました。。。笑


でっかい山がどーん!

でっかい岩もどーん!

モノモノしい雰囲気ではあるが、怖い感じはしない
 ぐるっと回って30分くらいでしょうか。結構距離があり、ライダー装備じゃアレなのは毎度のことだけど、しっかり回って見てきました。こんなとこがあるんだねヘーくらいの感想です。一度、行ってみたらいいと思います。笑

 そうこうしてると、ゴロゴロゴロと遠くから変な音がします。。。時間は15時過ぎ。この風といい、あの黒い雲といい、あまりいい予感はしませんな。このところ急な豪雨が多いとのハナシもあったので、そそくさと先に進みます。

 暫くするとポツポツ来るものの、そこまで本降りにはなりません。でも、行く手の空は真っ黒。今日の予定では、嬬恋ラインでもマッタリ流して、草津に抜けて温泉だな!みたいに思ってたけど、とても無理そうです。雨雲レーダーで降っていない方向(東)に抜けることにし、とりあえず雨から逃げながら宿を探します。。。初日からびしょ濡れになるのもアレだしね、逃げられるところまで逃げてみよう。

■ 雨雲からの逃亡
 初日からテントを濡らすのもテンションが下がるので、なんとか雨雲をやり過ごすべく明るい空に向かってヒタ走る。。。道中「旅館」の文字が目に入り、何度かそこで泊まっちゃおうかと探してみるも、不思議とどこも見つけられなかった。。。少しでもウロウロしてるとすぐパラパラ降ってくる。こりゃーマジで瀬戸際にいるね。。。笑

 なんやかんやしてると、右手に八ッ場ダムの橋脚が見えてくる。先々週だったか帰路で通ったこの道を、また通ることになるとはね。。。笑

 あれよあれよという間に、中之条まで来てしまう。うーん、こりゃかなりルート外しちゃってるなぁ。。。距離にしておよそ30km。笑 よくもまぁこんなに逃げてきたもんだ。笑

 明日からの行程を考えると、この辺が限界ライン。残る選択肢は・・・関越付近まで戻ってビジホを取るか、、、天気が平気そうな四万温泉方面に向かうか。。。四万温泉は通り抜けられないので、ピストン行程になってしまうが、温泉は何気に魅力だしなぁと少し欲を出してみる。。。迷った末、四万温泉方面に進路を取る。

 ピカピカ光る空と遠くで鳴る轟音にひやひやしながら、R353を疾走すると、大きな宿の看板を発見。一抹の期待をこめて延々山道を走って到着してみると、外車ばかり止まってるし高級なカホリが。。。恐る恐るフロントに聞いてみると、今日は一杯です・・・と。値段を見たら15,000円〜とかだったので、逆に安心したのは内緒です。。。笑

 時間は18時を回っている。さて困った。雨雲レーダーをちょちょいと見ると、どうやら先の雨雲は過ぎ去ったようだったので、こうなら当初の予定通り草津に突撃じゃ!とk55というマイナーな山道に突入。悪いことにこの時点でガソリンゲージが1/4。面白くなってきたじゃないか!笑

 ちなみに、雨はパラパラ降ってるんで、カメラはしまっちゃって画像はありません。。。恐れ入ります。。。笑

 k55のワインディングは、中々激しかった。ロマンチックとは名ばかりで、外灯もロクにない山道が延々続く。こんなタイミングで走るからロマンどころじゃなかったですね。。。笑

 六合でお祭りがあったようで、盆踊りみたいなのをやっていたが、警備員に遥か遠くの駐車場に停めろと言われたのでスルー。バイク一台くらいそこでも邪魔にならなかったじゃん。。。露店が出てたので軽く何か食えるかと思ったがそうはいかなかった。

 草津の温泉街に到着したのが19時半くらいだったんだろうか。普通に夜になっていた。まずはガスと近くのコンビニでスタンドのことを聞くと、朝まで開かないよ、と。行くなら1時間以上走らないとないと言われ、残りのガスで宿探しを決意する。。。笑

 お盆時とはいえ、ここは天下の草津温泉。一部屋くらいなんとかなるっしょ?の考えは大変甘かった。。。部屋数最大規模の「櫻井」でさえ、マジで1部屋もありませんと断られる始末。何件か回り、案内所にも聞いたがどこも一杯でした。。。

 幸い、天気は悪くなりそうもなかったので、こりゃもうキャンプしかないな、と、草津高原オートキャンプ場に突撃。すると1サイト空いてるよと案内され、無事に寝床を確保したのでした。。。テント設営したのが21時前。いやぁ、とりあえずは、良かった。。。笑

今日はまだまだお盆だってことをナメてました。。。
 セコセコとテントを建ててると、隣のファミリーの方が声を掛けて下さる。余ってるからカレーでも食べてよ!と誘って頂き、美味しい食事にありつけました。。。奥様が調理師?らしく、カレーっても本格的でスパイシーで旨すぎる! 娘さんも元気にはしゃいで場を盛り上げてくれ、今日一日の疲れが吹っ飛ぶ楽しさでした。ありがとうございました。

 そんなこんなーで、初日から少々ドタバタしたけど、無事に一日目が終了。。。燃料は残り走行可能距離30kmまで下がりました。。。山に入る時はキッチリ入れとかんとダメだね。。。反省点も一杯だけど、明日からはまた天気も良さそうなので、しっかり楽しみたいと思います。とか考えながら23時前には就寝したのでした。。。

くたくたでブレブレな写真が撮れました。。。笑 おやすみなさい


▼ 本日の走行距離:350kmくらい(給油1回)
▼ 本日の一言:結果オーライってことでひとつ。。。笑


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