2014 寸又峡ツーリング記
<二日目>

■ 寝不足の朝
 7時半からの朝食に合わせて起きる予定だったが、夜中に電話で起こされて夜間対応を行ったせいもあり、スッキリ起きられず。。。こういう時に限って電話が鳴ったりするもんだからタチが悪い。。。出先で仕事ってのは、やっぱりゆっくりできないね。ちょっと考えよう。

 そして、昨夜気持ちよく入れた温泉に、朝も入ろうと思ってたんだけど軽く寝坊したのでそのまま朝食スタート。。。民宿だったのでその辺の時間配分はちょっとキツ目な感じでした。女将さんはクルマ・バイクが好きで、色んな話で盛り上がったんだけどね。Z3に乗ってたってんだから、クルマ好きってのも頷けるでしょ。笑

 そんなこんなあり、出発したのは定刻の9時頃。お世話になりましたと頭を下げて出発です。さて、昨日は散々だった夢のつり橋ってのは、どんなもんかしらね。

■ 夢のつり橋とご対面
 夢のつり橋は、環境保護の為、直近までクルマで行くことができない。暫く歩かないといけないのだ。行って帰って1時間はかかると言われ、マジかよと思ったものの、ここで引き返すのもアレだと思い素直にテコテコ歩きます。


しっかりガードしてあるんで突破は不可能
 環境保護の募金を叫ぶおばちゃんを横目に素通りする。分かった、帰りに払うからそんな風に哀願しないでくれ。

 遊歩道というか、普通の舗装路をテレテレ歩くだけで汗が流れる。やっぱり夏はあちぃもんだね。風が吹けば多少は涼しいのが下界と違うが、十分暑いと思うんだ。

 周りはかなり奥深い山々。遠く広がる緑一面の景色は、山に来たことを実感するには十二分の迫力で、深呼吸すると少し空気がうまい気がする、ありがちな雰囲気だった。


絶景と言っていいと思う
 涼しすぎるトンネルの中は、口笛が良く響く。他に誰もいなかったこともあり、ルパンのテーマを口笛で奏でながら、ちょっとセンチな気持ちになってみる。やっぱ、このくらい涼しいと嬉しいんだけどなぁ。。。

 トンネルを抜けると、夢のつり橋への案内板が現れる。ロクにルートを確認しなかったが、とりあえず下に降りていけばいいっぽい。素直に看板に従ってダム方面に下る階段を進む。

 結構な落差を下った辺りで、その全貌が見えてきた。なるほど、これが世界に有名なつり橋と呼ばれるものか。。。


相変わらず川の水の色がヤバイ感じだが。。。
 ほほぅ、昨日見た紛い物よりは、大分雰囲気があるな。看板によると渡れる定員は10人までとなっている辺り、耐荷重はそんなに高くない様子。そして橋の歩道部分が非常に狭いので、橋の上での離合はちょっと厳しい感じだな。紅葉シーズンなど、激混みの際は一方通行の規制が入るようだ。


見た目は昨日とそんな変わらんか?笑
でもこちらはオールワイヤー作りではなかった
 苦手な人が多いつり橋。案の定、先についていたご夫婦が躊躇していたので、遠慮なく先に居させて頂く。昔から野性児だったので、この手のつり橋に対して一切恐怖心がない。まぁ落ちる時は落ちるんだし、ビビったってしょーがないでしょ?とは思うんだが、数人でリズムよく歩くと結構な揺れとなるのでダメな人はホントにダメかもしんない。笑


下までは結構な高さがある。にしても歩く部分が細すぎませんか。笑
 なんてことなく渡り終えると、これだけ?って感じだが、まぁつり橋なんてこんなもんでしょう。。。笑 これが全部ツタとか、昔にしかなかった素材で出来てたとしたら、結構感動したりもするんだろうけど、やっぱり安全性も考えてそれなりに補強してあるっぽいので、そこまで感動はしなかったのでした。

 渡り終えたら、ルートとしては、山の中の遊歩道を進むことになるが、当然ここまで降りてきたわけなので、ずっと上りが続くのです。久々に登山チックな行軍だったけど、疲れ具合はそれなりだったかな。まだ足腰に不具合は出てないので、難なくクリアしてメインルートまで辿り着きます。メインルートに出ると展望台があるとの看板があったので、一応行ってみる。でもその展望台は行っている価値があまりない景色しか見えませんでした。


正面のガードレールがある辺りが、降りるスタート地点
 一息ついたら、引き返す。引き返すルートは、スタート地点と標高が同じくらいの平らな道なので、全然しんどくありません。山々の景色を楽しみながら、少しだけ涼しい山の中を闊歩します。


ところどころ土砂崩れみたいな跡があるのが印象的だった
 今年は各地で豪雨が続いてるみたいだけど、山の中でも土砂崩れは起きている模様。道路が潰されたりしないと人間は関与しないと思うけど、自然の中じゃ意外と頻繁に発生してるんですかね。よーわからんけど、山肌がけずれてる部分ってのが、なんか目立ってた気がした。

 飛龍橋という、立派な橋からみた夢のつり橋。こうやってみると結構な標高差があることが分かる。


こうやってみるとつり橋の高さってそーでもないように見えちゃうね
 そして、先の画像のガードレース付近から、展望台方面を写した写真がコレ。真ん中ちょっと右辺りに建物があるのが分かるだろうか。緑過ぎて特に何もないんで、おおお山すげぇくらいしか言うことがなかった感じです。


白っぽく見えてるのが展望台の簡易トイレです
 ここまで来たら、後はテレテレ戻るのみ。ツーリングで大勢連れてくるのはちょっと躊躇しちゃうような観光地であったが、紅葉シーズンとか、イベントの時はみんなでノンビリ来てもいいかもしれない。ただ、少人数で軽くの方が、文句も出なくていいとは思います。笑


トンボちゃんも羽を休めて見送ってくれました
■ お次はSLといきましょう
 目的の一つを果たし、それなりに体力も使い、心身ともに少し疲れを感じながら、今度はSLを見に行きます。大井川鉄道ったらSLで有名なので、ここはベタにSLを写真に収めないといけません。ちょっとはホラ、夏休みっぽい写真が撮れればそれでいいわけじゃん?笑

 というわけで、向かったのは千頭駅。SLに乗ってみることも考えたんだけど、運賃が結構バカになんない値段だったのですよ。汽車に乗るとなるとルートや時間配分的にかなりのロスになることが懸念されたので、駅で入場券を買って間近で見るだけにしておきます。まぁ、この日はSLに乗ろうと思ってもダイヤ的に合わなかったので無理だったんだけど。(本気で乗りたいならダイヤ調べて予約するのがベストかと)


千頭駅の駅舎はそんなにレトロではありません

ホームでSLを待ち伏せ。ダイヤによるとあと数分で現れる模様。
 そこそこマジなカメラ持って電車を撮るとか、実際にやってみるとちょっと恥ずかしいのな。笑 周りからは完全に「撮り鉄」だと思われてそうだが、まぁそんなこたぁ気にしません。俺はそこまで鉄道好きじゃないし。笑

 とか思ってると、蒸気の音が聞こえてくるじゃんかよ。3番線に着くことは、小耳に挟んで知っていたので、別のホーム側からアプローチして近づくSLを激写致しました。


やってきましたよ


 思ったよりカッケー気がしますが、これはちょっと小さい奴なんだよね? フルサイズのD51とか見たらもっと感動するんだろうなと思ったけど、これはこれで雰囲気あってよかったです。蒸気機関車って、燃料燃やしてて黒煙モクモクなのかと思ってたけど、蒸気が出てるのかそんなにモックモクな感じじゃなかったね。停車時だから? ま、その辺すら分かってないんで、マニアとは到底言えない知識しかありません。

 夏休み限定なのか、機関室の中も見せてくれたのでそこも撮影。流石に運転席はかなりアチーです。。。若い運転手さんは汗だくで仕事してましたが、爽やかな笑顔が眩しかったのは忘れません。いい笑顔してたなぁ。

ハンドルが幾つもあってモノモノしい機械感にちょっとコーフン

こんな感じで燃やしてんだねぇ
 この仕事、真夏は大変だな。昔は全部コレだったのかと思うと、時代の進化様々ですね。笑

 そんなわけで、無事にSLも見れたことだし、今年の夏休みの見所は以上になります。なんかあっけなかったけど、意外と楽しめちゃったんで悪い感じじゃなかったかな。色々聞いてはいたけど、実際に見たり来たりしたのは初だったので、これはこれでアリでした。

■ あとは帰るだけ
 寸又峡ツーリング、とりあえずの目的地は全部終了したので、後はマッタリ帰路に就きます。標高が下がっていくにつれ、上がっていく気温に嫌気がさしつつも、つかの間の避暑地ツーリングはそれなりに楽しめました。そんな思いを回顧しつつ、快適なワインディングをいいペースで下っていきます。

 ろくに休憩を挟まず、延々とクネクネしていると、流石に身体が乾いてくる。。。R362は交通量も少なく道路もきれいでいいペースで快走していたが、街中に差し掛かった辺りで気になる看板を発見。「農園カフェ なかじま園」とな。何でもいちごのマークがかわいらしいじゃないか。丁度いい、ここでちょっと涼を取ることにする。


ふと現れた農園カフェの文字
 中に入って見ると、テーブルが幾つかあるカフェスタイルであったが、なんか見たことないカキ氷があるのでそれをオーダー。イチゴだらけっぽいこのかき氷が有名なんですか? そうですか、じゃあそれをひとつ。。。そして出てきたのがコチラ。中々のインパクトであった。


凍らせたいちごをそのままかき氷にしているという逸品
 そのまま食べると、ちょっと酸っぱい感じ。練乳とジャムが付いてるので、お好みでそれらを掛けると、それなりに美味しくさわやかな感じになりました。おおお、いいじゃんコレ。これで確か550円くらいだったのは、中々いい買い物なんじゃないでしょうか。近くにあったらつい寄ってしまうかもしれないな。夏のツーリングの休憩地としてはいいかもしれん。

 という意外な小休止を挟み、バイパスを駆使して東進します。静岡県内のバイパスは全部無料になって久しいですが、下手に東名を使っても時間的に変わらないことも多いので、今回はバイパスを使いました。覆面取締中の文字がいたるところにあり、みんなそろって左車線を走っているところを見ると、取り締まりは結構やってるっぽいニオイがしたね。気をつけないと。。。

 そして遅くなってしまったお昼ご飯は、静岡では有名らしい「さわやか」をリベンジしようと思ったものの、うまい具合にルート上に店がなかったので、新富士駅構内にあるB級グルメに挑戦して見ることにする。かつ皿?とかってのがあるというウワサだったので、しっかり検索して探して見ると、まさかの駅構内でした。。。まぁ無料の駐車場もあったんで、サクっと停めてオーダーしてみます。暫く待たされて出てきたのがコチラ。。。


なんとも不思議な「カツ」の登場です
 見た目が大分ヤバイ感じになってますが、玉子でとじてあるっていえば想像付くでしょうか。なんかキャベツと玉子と出汁で味付けた卵とじみたいな、そんな雰囲気です。中はご飯が入ってるので、変わりカツ丼って感じかね。

 お味に関しては、うーん、まぁ、こんなもんかな、と。正直、あまりオススメは出来ない感じです。笑 カツが脂身多くてちょっとガッカリでしたね。カツ屋さんじゃないのでしょーがない気もしますが、売りにするならもうちょっと何とかしたほうがいい感じでした。偉そうにすみません。笑

 というわけで、若干失敗したランチも終えたら、帰り道だったのでいつもの釣りスポットによって夕まずめを少しだけ楽しみます。数時間の釣りでしたが、しっかり結果を残して帰って参りました。笑


32cmの真鯛が2枚。ちゃんと天然モノだったよ。笑
 というわけで、今年の短い夏休みが幕を閉じました。今回は天気に左右され、中々予定が立てられなかったけど、いつも通りの気まぐれ&突発ツーリングでも何とかなるもんですな。まぁそれなりに下調べしたほうがいいに越したことはないんだけど、臨機応変に動けるってのも、大事なスキルなんじゃないかと思うわけです。いつもこんなノリだとアレだけど、まぁね、本人が楽しんでりゃそれでいいのかな、と。。。笑

 結果的に、今年はロングツーリングに出来なかったけど、来月再来月と連休もあるので、今年はそんな感じでちょいちょい楽しめりゃいいと思います。長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました。皆様のツーリングの参考にでもなれば嬉しく思います。



▼ 本日の走行距離:220km(給油1回)
▼ 総走行距離:450km(給油2回)


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